第九話 プールイベントでトラブルが起きないわけがない
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か、言おうとしたが星奈ならサボってそうだ……
「じゃあ……まずは、バタ足の練習から始めようか……」
それから一時間くらい練習しただろうか………
「どうして、負けるのだろうか………」
「ふふん。いやほら?私って天才だから?」
25メートル競泳で負けてしまった。
「オーケー……落ち着こう。そうだ。相手は人間じゃない。」
「それ褒めてないでしょ?馬鹿にしてるんでしょ??」
何か人外が喚いているが、そんなもの無視だ。
「それじゃぁ、ボクのプライドもいい感じに壊れたところで御飯でも行く?」
「話逸らしたわね……まあ、いいわ。そうね。ちょうどいい時間だし。」
余談だが、この時に小鷹が食べた焼肉定食に星奈は過敏に反応していた。
「で、今回プールに誘った理由なんだけど。」
「え、ギャルゲーのためじゃないの?」
「あんた私のこと馬鹿にしてるの?」
正直、小鷹は星奈がギャルゲー攻略の為に自分を誘ったのかと思っていた。
「理由っていうのは……その…夜空のことよ。」
少し重々しげに、星奈は話を始める。
「どうして、あいつがあんたにあそこまで肩入れするのか。なにか知らない?」
小鷹は少し考えるが、なにも思い当たらない。むしろなにか知ってる方がおかしいだろう。
「いや、全くないけど?」
それを聞いた星奈は疑うような視線を小鷹に向けた。
「気付こうとしてないんじゃないの?」
「え、何か言った?」
その態度は、まるで何かを誤魔化しているようだ。
それが、星奈には少し気になったが、今は無視した。
これが、後々に互いの確執を生むことになるのだが、それはまた別の機会に……
「まあいいわ。なんか飲み物買ってくるけど、何がいい?」
「え、柏崎さんが買ってくるの?」
「あのねぇ!」
「うそうそ。ジョーダンだよ。じゃあコーラで」
あははと、嫌味なしの笑顔で言われ、星奈は不覚にもどきりとした。女の子同士なのにだ。
******************
「遅いな…」
あれから十分経過。星奈は帰ってこない。迷うこともないはずなのだが……
その時だ。
「邪魔よあんたら!」
星奈の声がした。
がたりと、小鷹は立ち上がり、その場に向かう。
その声の持ち主はもちろん彼女しかいない。
「いいじゃねえか。ちょっとくらい遊ぼうぜ?」
「うるさいわね!あんたらなんかに、かまってらんないのよ!」
やはり、隣人部所属の柏崎星奈だ。
小鷹は、二人の間に入り、仲裁する。
「あ?んだ、テメェ?」
なんだと言ったのだろうか?
んだしか聞こえなかった。
「えっと、彼女は、ボ…私の友人なので、あんまり危害を
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