第16話
[7/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
った。なら『ラグーン1』及び『ラグーン2』に伝達し、SWBMを使用せよと送れ」
「しかしながら、それは、条約違反では」
「何が条約だ、あの人間擬きを仕留めるチャンスじゃないか!それに、もしそれで仕留めたとしても全部UFO-1のせいにすればいいだけの話じゃないか。もう一度言う『SWBMを使用せよ』と命令を送れ。そういえば、お前の故郷のお袋さん如何も体調が悪いそうじゃないか、今度また、手術するそうじゃないか。費用が掛かりそうだな」
「!!?。解りました速やかに命令を伝達します」
「そうそれでいい。それこそが我々が神から授かった力である。我々は、何者よりも強い」
という風に大げさにふるまいながらに室長用の席に座りコーヒーをゆっくりと啜った。
その通信は、ハワイ上空で待機していたB-91のパイロットに伝えられ、
「了解。SWBMを使用します。3,2,1,投下」
と言った後、B-91の武器扉が開き、そこからSWBMが投下され、SWBMが暫く自由落下後に、自身に後部からパルスジェットエンジンが作動し、目標に向かい飛翔した。
その頃
「自分は大丈夫だ。心配ない」
という風に一夏が、常磐を見た。見つめられた常磐は焦った。
「え、え、え。私の顔に何か付いているの?それになにこの何とも言えない感は!ああ、誰か教えて欲しい!そうだ、『あの子』なら何かわかるかも。直ぐに『あの子』に概念伝達をすれば...」
と言おうとした瞬間、常磐自身の早期危機情報システムが警報を鳴らした。その時、一夏はレギオン化のまま高速飛翔形態になり、空に上がって行った後、暫くした後に突然空が光り、強烈な衝撃が常磐に襲い掛かった。
アメリカ軍の開発した新型空間制圧兵器『SWBM』は、主に特殊な燃料気化爆弾を弾頭とする弾道ミサイル。弾頭の燃料気化爆弾は燃料が水平方向に広く拡散する様に指向性を持たせてあり、水平方向数十キロに及ぶ範囲で強力な衝撃波を発生させる。グレイプニル背面に備わるサイロから発射されたSWBMは、数十秒〜数分の飛翔の後に指定座標及び高度で炸裂し、大気を瞬間的に熱膨張させ、非常に広範囲にわたり、航空機をその圧力で粉砕するが、空域制圧を目的として開発された為、大気の密度や温度の関係上、地表付近では威力が大きく減退する。この為、極低空を飛行する航空機には効果が低いという欠点がある。また山間部や渓谷等、燃料や衝撃波の拡散に対する障害物が多い環境下でも、その威力が制限される場合がある。また、現在アメリカ軍は、この技術を応用して様々な種類の兵器及びそれらを運用する兵器が開発中である。
その兵器が使用されるのを早期に察知した一夏は、その破壊力は一夏もまだ未知数であったが、何か危険だと思ったが、その時にはもう体の方が思考よりも早く動いていた。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ