第15話
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さて、リムパック演習も後半戦に入り、今回は、参加国全ての艦艇及び航空機をすべて使い、立体的な共同戦術行動演習であった。
参加艦艇は、ざっと合わせても大小500隻を超えており、現時点での21世紀最大最強の艦隊編成であった。内容は、航空母艦大小合わせて30隻以上、巡洋艦35隻以上、駆逐艦・フリゲート・コルペット200隻以上、補給艦、工作艦、強襲揚陸艦などもそれぞれ36隻以上、航空機1,000機以上と言う史上最大であり、ある士官が、『海が2分、船が8分。空が4分、航空機6分だ!』という名言も生まれた程であった。
またこの規模の艦隊と航空機の編隊飛行は、リアルタイムで世界中のテレビ、ラジオなどの情報媒体によって個人や団体などに発信されていった。
リムパック海域
リムパック艦隊総指揮艦 合衆国海軍所属 ジョージ・F・ケナン級「ヘンリー・A・キッシンジャー」
「素晴らしいじゃないか!これこそ、地球最強艦隊だ!しかも、その総指揮は我が合衆国だ」
と『ヘンリー・A・キッシンジャー』の艦橋の艦長席に座る合衆国海軍第1艦隊司令官であるマーカス・フィンレイ太平洋艦隊司令長官兼太平洋方面最高司令官が声高々に唾を飛ばしながら叫んでいた。それを聞いていた。『ヘンリー・A・キッシンジャー』の艦長であるジョージ・オールストン海軍大将も同意したよう頷いた後に、
「ええ、此れだけの多国籍艦隊が我が国の領海にいるだけでも素晴らしい事ですが、少しだけ不満ですな」
「不満かね。これだけの艦隊を指揮できるというのに」
とマーカスがジョージに聞いた。
「ええ、EU海軍、オセアニア海軍はともかく、アジアや中東、アフリカ、南アメリカの艦艇が堂々と出しゃばって参加しているのがどうしても不満なのですよ。しかもそれぞれの艦隊には、空母も参加しているのですよ。本当なら、空母の保有は、白人の物だったはず、それが、色付き人種共も当然のように持ち始めて...」
「そろそろ、その悪口を止めた方が良いぞ。他の職員に聞こえるぞ(まあ、儂も同意するが...)、そろそろ演習の本番だ。切り替えろよ」
「はっ、此れよりリムパック演習国際合同立体戦術機動演習を開始します!全参加艦艇にメール送信せよ『これより、演習を開始すると』」
「了解しました。一斉メール送信開始!」
と通信用国際コードを打ち込んだ後にプロテクトさせた暗号メールが情報統制官の手によって参加艦艇すべて同時に送信された。
新アジア連合国家連邦所属 日本国海上自衛隊艦隊 旗艦 じゅんよう型航空機搭載護衛艦 『ひよう』
「艦長、総指揮艦からのメール受信。『これより、演習を開始すると』との事です」
「了解した。これより我が艦隊は国際演習に参加する。最大規模の多国籍艦隊が参加する今回の演習にいい結果を残してほ
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