第15話
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しいと新アジア連合国家連邦の参加艦艇全艦に訓辞せよ」
と日本艦隊総司令官である安藤宗二郎(あんどう そうじろう)が『ひよう』艦長である鳴海 孝之(なるみ たかゆき)中将に伝えた。
各国艦隊がそれぞれに事前に伝えてあった演習項目に向けて粛々と艦隊を動かして行っている頃、演習海域の水面下でも各国の隠密情報収集の為の各国の潜水艦が静かにしかし、それぞれの任務に向けて熱く諜報・潜水艦戦を繰り広げようとしていた。
それを邪魔しようとする悪魔に魂を売った紅い女騎士が向かっている事も知らずに。
ハワイ諸島沖 リムパック訓練海域より南に100キロ地点上空
とても澄んだ青く美しい海と白い雲が望みながら一機の航空機が飛んでいた。
その航空機は合衆国海軍所属のヘンリー・A・キッシンジャー所属のE-19だった。
『此方、スワローアイ、現海域に付近に所属不明の航空機及び船舶は確認できず。この空域に待機する。以上』
『了解。交信終わる』
と何時もの様に定期交信を終えた後、E-19の搭乗員の観測員の一人であるジェームズ・A・パディントンが隣で観測中であったロジャー・マードックに話しかけた。
「なあ、ロジャー。俺たち暇だよなあ、いつもいつも代わり映え無い画面を見続けるなんて暇だよな」
「おいパティ、おしゃべりが過ぎるぞ、そんな暇があったら、ちゃんと画面見てろよ.うちの上司に怒られるぞ、おれも怒られるなんて御免だぜ」
「おいおい、今頃うちの上司さんは今頃、新人ミネルヴァ・リデルにお熱をあげているぜ。どうやら、可愛い子ちゃんだから、優しく手解きしてるぜ」
と愚痴を言いながら椅子を近付けながらロジャー・マードックに喋り続けた。すると、
「おい、誰が、誰を御熱をあげているんだ?」
ジェームズ・A・パディントンの後ろの方で冷たい声が聞こえ、ジェームズ・A・パディントンが恐る恐る後ろを振り返ると、憤怒の表情をしたこの機の空中観測情報室の観測長であるシャサ・ノバルティスがジェームズ・A・パディントンの耳元でドスの利いた囁き声で、
「後で覚えていろよ」
と言った後にその場から離れた。ジェームズ・A・パディントンは、一気に全身から冷や汗を浴びる気持ちになると共に任せられている画面に真剣に向き合った。
暫くジェームズ・A・パディントンが、画面を見ながら監視を続けていると、画面に出ている対空レーダー画面の下に未確認の小型飛翔体らしき影が映り込んだ。ジェームズ・A・パディントンは、ロジャー・マードックに確認してみる。
「ロジャー、南から国籍不明の飛翔体があるんだが、確認できるか?」
「南?ああ、確認した。多分鳥だろ」
「馬鹿いえ、今の監視モード高速機用走査モードだ。ありえんだろ」
と反論した。するとシャサ・ノバルティスが近付き
「
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