悪夢-ナイトメア-part1/狙われた姫
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」
なんと、空気中で光刃が何かにぶつかったような音を立てながら跳ね返り、再びこちらに迫ってきた。手刀でそれを床に叩き落としたことでやり過ごすゼロ。しかしさらに一発、さらにもう一発と、光刃の数はさらに増えてゼロを襲い続けた。気が付いたときには十発近く光刃が放たれていて、ゼロによけられたりされながらも突然空気中で何かにぶつかり再び彼の方へと跳ね返って行きながら彼を苦しめる。
「んの……なめんじゃねえ!」
体を切り付けてくる光刃を受け続けながらも、ゼロはゼロスラッガーを手に取ってガンダールヴの能力を発揮。先ほどまでよりも動作が圧倒的に機敏となったことで、全ての光刃を切り裂き、叩き落とした。
なんとか光刃の嵐を切り抜けた。しかし、思いのほかダメージが蓄積されていた。わずかな時間の間、敵は隠れていることもあって一方的にゼロを攻撃できた上に、嵐のように光刃が彼を痛めつけてしまっていたせいだ。しかも、ガンダールヴの力で一気に動いたせいもあって体力を消費、カラータイマーが点滅を始めていた。
逆にガンダールヴの力を解放し、その場しのぎに光刃を叩き落としたことが仇となってしまった。床の上に、前のめりながらゼロはダウンしてしまう。うつ伏せの姿勢から上半身の身を起こして、目の前を見上げる。目の前には果てしなく広がる廊下が広がっている。隠れる場所なんて、どこにも見当たらなかった。敵はどこから攻撃してきている?さっきまで映る物に隠れていたんじゃ?それに、さっき避けた光刃は目に見えないところで突然跳ね返ったり…。何がどうなっている?隠れる場所もなく、一体…。
「くっそ!一体何がどうなって…」
一撃も加えられずに圧倒されているという状況に、ゼロとサイトは苛立ちを隠しきれなくなる。
すると、ゼロの耳に、ようやく敵の声が聞こえてきた。
『邪魔をしないでもらおうか』
敵の姿がどこにあるのかキョロキョロ見渡していると、目の前にすう…と空気中に色が塗りたくられたように、奴が姿を現してきた。黒銀色の体に、赤い光を放つ戦士。こんな姿のエイリアンは見たことがない。
『僕がここに来たのは、迎えに行かなくてはならない人がいるからだ。君の始末など、おまけでしかない』
「舐めた真似しておきながら、今更…ぐ…!!」
反発しながら、立ち上がろうとするゼロだが、ダメージがたまりすぎて体が言うことを聞いてくれなかった。
『今ここで、二度と表舞台に現れないと誓えるなら、せめてもの慈悲で見逃そう。さあ、素直に「はい」と言いたまえ。今の君は、もう限界に近い。負けを認めて退いた方が身のためだ』
鏡の刺客はゼロを見下ろしながら、淡々と続ける。ゼロのエネルギーが残り少なくなっていることもあり、すでに勝った気でいた。
「…断る!!」
だが、ゼロは真っ向から負けを認めようとしなかった。自分はともかく、突
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