暁 〜小説投稿サイト〜
SWORD ART ONLINE ―穿つ浸食の双刀―
Lizbeth's Episode
11:鍛冶屋
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数十秒程度で爆散する。
「うぎゃあああああ!?!?」
鬼の形相でキリトの手から片手長剣を引ったくると、「修復不可能」と呟いて
頭
(
こうべ
)
を垂れる。
通常、多少の破損程度なら修復は可能なのだが??????あれだけ派手に折れてしまえば、確かに修復は無理だろう。
「な、な??????」
「な?」
「何て事してくれんのよ!?」
今は無き片手長剣を思い出し、激昂する少女。勢いよく胸元を掴み上げられたキリトは「当てた方が折れるとは思っていなかった」などと火に油を注ぐ言い訳を言い出す。
「それはつまり、アタシの剣が弱っちかったって事!?」
「あー??????まぁ、そうだ」
言い訳をする気すら無くなってしまったのか、キリトは少女の言い分を認める。
「言っておきますけどねぇ、金属さえあればあんたの剣がポキポキ折れちゃうような剣を作るのも容易なんだからね?」
「へぇ、そりゃ是非見てみたいな??????これがポキポキ折れるやつをね」
「ちょ、ちょっと二人共、その辺にして「「何!?」」??????何でもありません」
釘を刺そうと思ったのだが、何故か怒られる。横槍は無粋とでも言いたいのだろうか。
「んで、金属の宛は?」
「第五十五層の西の山に、水晶を餌にするドラゴンがいるらしいのよ」
五十五層。いくらなんでもこの少女を連れていくのは危険ではないだろうか。そう判断した僕は、口を開く。
「僕等二人で取りに行った方がいいんじゃないかな?」
しかし、その提案はあっさりと跳ねられる。
「金属を手に入れるには、マスタースミスがメンバーにいないいけないらしいわよ。それでも二人で行く?」
そう言われては仕方がない。二人で行っても何も出ないと言うのなら、行く必要も無くなるので渋々同行を認める。
「端でじっとしててよ??????僕はハリン、宜しく」
「俺は、キリトだ」
「アタシは《リズベット》、宜しくね、ハリン、キリト」
「いきなり呼び捨てかよ??????まぁ、良いけどさ。"リズベット"」
呼び捨てされたキリトは口角を吊り上げて仕返しとばかりに呼び捨てで言い返す。その表情に、リズベットはまた怒るのだった。
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