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ソードアート・オンライン 〜Hero of the sorrow〜
究極の闇
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っているかわからなかった。

「なんで!?なんで、命をそんな簡単に捨てられるの!?」

悲鳴に近いアスナの言葉が、ユキの心を締め付けた。

ああ、この人は。この人は・・・・

「あなたは・・・僕に姉に似ている」

「だったら・・・」

ユキは、アスナの言葉が発せられる前に言った。

「姉のために生きろと?」

静寂が、周囲を満たした。

「僕には・・・無理なんですよ。クズだから。もう死んでしまったから。帰る場所なんてない。家はあっても、待っている人なんていない。消えちゃたんですよ。だったら、待つ場所が、待っていてくれる人がいる人を助けたい」

「それでも・・・!」

「クズである僕ができる事は、それだけなんだ!!大事な人もいないんだから!!」

ユキは、アスナの目をじっと見つめた。

「すみません」

謝罪の言葉が、空間を支配した。

「・・・あっ」

アスナが気付く。少女の目が開いていた。アスナがかけより、少女に質問を始めた。

「よかったぁ・・・。目が覚めたのね。自分がどうなっていたか、わかる?」

少女が首をかしげた。

「そう・・・。自分の名前はわかる?」

少女はゆっくりと、ユイと答えた。

そのあと、自己紹介したが帰ってきたのは、赤ん坊のような口調だけだった。

「君は・・・君はどうして、あんなところにいた?」

ユキの質問。キリトがあんなところ?と首をかしげる。

「なぜ、こんな22層にいたんだ?そして・・・その装備でどうやって?」

それに対し、ユイは

「わかんない・・・なんにも、わかんない・・・」

そう答えた。

「この子は、カラスの事件の時のライダー達と同じなのかしら?」

ユキは考えた。この子を救うには。アルゴさんを頼ろう。

「お呼びかナ?」

アルゴはすでに起きていた。






「う〜ん・・・。その子のうわさは聞いたことないナ〜」

「なら・・・一層に行こう」

始まりの町・・・。アインクラッド全てが始まった場所だ。

「なら、オイラは先に行くヨ。情報収集しといたほうがいいだろウ?」

お願いしますという、アスナの一言。

「僕も行きます。この世界のことは知っておきたいので」

「まァ、いいヨ」

ユキとアルゴは、その場を後にした。










 アインクラッド 第一層


「ん〜。なかなかそれっぽい情報はないネ」

現在、転移結晶を使って始まりの町に来てから一時間。

「黒髪の女の子の情報はないんですが・・・」

僕はそう言った。

「ただ・・・」

僕にはある考えがあった。

「アルゴさん・・・。あ
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