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ひねくれヒーロー
誰かが覆さない限り、世の中のものは覆らない
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不斬が切り落とし、護衛に徹する

気配を消したまま印を組む



目標は、初代火影!



「火遁・閃光花火・・・続いて火遁・赤龍!」



いくつかの小さな狐火を破裂させて気を引き、龍を模した大きな狐火をけし掛ける

三代目に向かっていた木々が消し炭となる



そのまま印を組み、雷球を作り出し、軽めに飛んですぐさま居場所がばれないよう場所を移動する




「・・・その術・・・」




意識の無い、戦闘人形であるはずの初代が喋った

明確な意思を持って




「その術は・・・っ!」



「コン!」




逃げる間もなく木遁で囲まれ、初代と対面する

他の三人は大蛇丸、二代目と戦闘中

・・・オレ1人か・・・




「生きて、生きておられたのだな・・・
 術を伝授し、証を遺された・・・!」




・・・なんの、話だろうか

初代火影が、泣いている




「これほど、喜ばしいことがあろうか・・・!
 まじらず(・・・・)の一族を復興なされた!」




まじらず・・・、先生?!

そういえば先生は一度木の葉創設時代に生まれていた



そのときの関係者?でも先生は創設時代の記録に一族の名がないから別世界だと言っていた

白と同じように記憶を持っている?あるいはトリップ?



「おぉ・・・!おぉ・・・何度乞うたことか・・・木の葉へ移住する事を・・・
 まじらず一族が故に拒絶なされた師が、木の葉へ後継を住まわせた・・・
 ミトよ、やったぞ・・・!」




感涙しながら叫び続けている

魂からの叫び



 
「・・・まじらず、シナイに聞き覚えは?」




「まじらず一族最後の棟梁、シナイは我が師にして戦友!
 お前は、まじらず一族か?一族は復興したのか?」



「ねたみコンだ
 ・・・子孫の方のまじらずシナイを師に持つ」



この場じゃ、そう言っておいた方がよさそうだ

何故復興が喜ばしいのか、まじらず一族とはなんなのか



「・・・誉れ高き師の名を受け継ぐ者がいるのか!
 そしてその弟子と戦えるとは・・・感無量とはこのことか・・・」



涙を流しつつ先生の名を何度も読んでいる

どうした先生、いつもならこういうところで乱入してくるだろ



「喜びを胸に、さっさと冥府に戻ってもらえませんかね
 ・・・送り火なら焚いて差し上げますよ」



葬儀を一手に引き受けた巫子さんだからな

狐火で、焚いてやる


死者の魂を現世から、ふたたびあの世へと送り出す事
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