マブラヴ
0830話
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となると、恐らくオーストラリア政府も関知していない事でしょうね。さすがに今の状況でそんな馬鹿な真似をするとは思えないし』
やっぱりエザリアの考えもそうなるか。
そもそも、シャドウミラーの戦力については演習で思い知ってる筈だ。72機相手でも勝てなかったのに、そこに24機で攻めてきて本気で勝てると思う方がおかしい。
そもそも、こっちでゲートの警備に用意している戦力はメギロート10機、イルメヤ10機、シャドウ5機の合計25機で、向こうよりも1機ではあるが数が多いのだ。
あるいは、演習で勝ったのは俺だが向こうに残っているのは量産型Wと無人機だから、それなら勝てるとでも思ったのか?
「となると、どう対応した方がいいと思う? 一応こっちに転移してくる前には敵対的な行動を取る相手に対しての攻撃許可は与えてあるから、安心は安心なんだが」
もしこのまま事が進んだ場合、恐らく残るのは戦術機24機の撃破とそのパイロットの死亡といった展開だろう。
『ちょっとすいません』
そんな声と共に画面に映し出されたのは、お馴染みのキノコ頭。
エザリアの部下として働いているレオンだ。
「どうした? 何か意見でもあるのか?」
『はい。可能であれば生け捕りにした方が良いかと。その方が向こうとの交渉を進める時に、こちらにとって有利に進められます。勿論攻めてきたパイロットがいる時点で交渉は有利に進められるでしょうが、生け捕りの方が尚有利かと』
『確かに。それに、ここで殺してしまうと向こうのこちらに対する悪感情が爆発する可能性があるわ。あるいは、それを狙っているのかもしれない』
……なるほど。その可能性はあるか。なら……
「了解した。なら生け捕りにするように指示しよう。幸い、イルメヤも向こうに派遣しているしな」
スパイダーネットで手足を絡め取って敵を動けなくするイルメヤの特殊攻撃は、こういう時に便利だ。
「恐らく済し崩しに捕虜をどうするかといった流れで向こうとの交渉になるだろう。お前達もいつでもこっちの世界に転移出来るように準備は済ませておいてくれ」
その言葉に2人が頷くのを見て、通信を切り背後で様子を窺っていたレモン達へと声を掛ける。
「って訳で、ちょっとマブラヴ世界に行ってくる」
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