マブラヴ
0830話
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てからだけどな。ただ、何だかんだで結構シャドウミラーにも得られる利益が多いのは何よりだ」
呟いた、その時。唐突に通信システムが起動して量産型Wの姿が映し出される。
『こちらマブラヴ世界のゲート守備部隊。アクセル隊長、報告します。現地部隊が24機の機動兵器、戦術機を用いて接近してきます』
「……何?」
俺達と連絡を取る為に来る人物の護衛だと考えても数が多すぎる。だが、一応オーストラリア政府にしろ、国防軍にしろ、それなりに良好な関係は築けていた筈だ。そうなると、もしかしてどこか他の国……アメリカ、か?
マブラヴ世界の頂点に立つ国だ。当然、俺達の存在もオーストラリアに忍び込ませてあるスパイ辺りから情報を得ているだろう。それに関して何らかの行動を取ったのか?
ただまぁ、どちらにしろ戦術機でこっちの相手をどうにかするには……
一応、エザリアに聞いてみるか。
「戦術機がゲートに到着するまではどのくらい掛かる?」
『約5分程かと』
「分かった。ちょっと待ってろ。対応を相談する」
そう告げ、一旦通信を切りジュール家へと改めて通信を繋げる。
『はいはい。ん? アクセルじゃん。うちに連絡してくるなんて珍しいな。どうしたんだ?』
通信に出たのは、ジュール家の養子でもあるアウルだ。いつものように軽い口調でそう尋ねてくる。
……こういう所が、微妙にムウに似ているよな。
「ちょっとエザリアに用事があったんだが、家にいないのか?」
『ああ、ついさっき出掛けたよ。何でも新しい世界についての外交方針をレオンと協議するんだってさ』
「ちっ、そうか。一足遅かったな。分かった。向こうの方に連絡をする」
『あ、ちょっと待ってくれよ。新しい世界って怪獣がいるんだろ? 今度俺やスティングも……』
「悪い、ちょっと急いでるんだ。その件はまた後でな」
そう告げて一旦通信を切り、エザリアの仕事場となっている施設へと通信を繋げる。
『はい……っ!? アクセル代表、おはようございます』
通信に出たのは、エザリアでもレオンでもない。レオンの部下としてシャドウミラーに所属することになった2人のうちの1人だった。
俺を見て恐怖の表情を浮かべるのは色々としょうがないので、それを無視して口を開く。
「エザリアはいるな? 代わってくれ」
『しょ、少々お待ち下さい』
慌てたように去って行き、やがてエザリアが小走りで近づいてくるのが映像に映し出される。
『何かあったの?』
「ああ。マブラヴ世界のゲートに向こうの軍隊……と言うよりは部隊が攻めてくるらしい。もっとも戦術機の数は24機だから、その程度の戦力で俺達に勝てるとは思っていないだろう。恐らくは威嚇や牽制の類だと思うが……」
『……なるほど。
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