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寄生捕喰者とツインテール
賭け
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!!!」
「グオオ、オオオッ!?」



 予想以上の痛みに何事かと戸惑うサーストは……嵐に包まれ見えづらい視界の中、その打ち込まれた部位が、他の部分よりも傷ついている事に気が付いた。

 恐らく最初の近距離攻撃は、出鱈目なようでいて実は一点に集中して攻撃していたのだろう。そして二度放たれた“風砲暴”と幾つか掠った風の飛び道具により罅が入り―――尋常ならざる攻撃により今決壊したのだ。



(大きな実力差がある中で……関心、震撼……正に見事……!!)




 圧縮された破砕と断裂の大嵐は解き放たれ、今度こそ完璧にサーストを飲みこんで、地面を木々の根っこごと抉りブッ飛ばした。




「はぁ……はぁ……ぅ……」

『良くやったぜ相棒!! 俺の力の上乗せありで傷口へぶち込んでやったンダ! 利かない訳ないダロ!!』

「うん、手応えは、あったよ……」





 最早辺りは元の姿を残してはいない。

 大規模で抉られ、溶かし斬られ、木々は見渡せる気限りではほぼ全滅。仕方がなかったとはいえ、自然破壊も甚だしかった。


 疲れたと溜息を吐き、ポスンと女の子座りでヘタリ込むグラトニーへ、ラースは嬉しそうにコ上をかけ続ける。



「もうダメ……お腹すき過ぎて、体痛くて……動くの億劫……」

『俺まで疲れが伝わってきそうなぐらいダナ、相棒。……今日はマジに何も食べれないかモナ』

「……うぅ、残念……」



 大仰に手を広げるも、どちらかと言うとパタリと言った効果音の方が似合いそうな感じで、グラトニーは座っていられず倒れ込んだ。



『それジャ、奴さんが起き上がらねえ内にワープすルカ……お疲れさんダゼ、相―――』








「尚早、早計、油断……まだ決めるには早いんじゃないか?」






「ッ!?」

『イッ!?』





 聞こえてきた声に振り向くと……そこには見た目ボロボロではあるが、まだ普通にしっかりと立っている、ガスマスクの男―――――サーストの姿があった。



「中々に利いた。左腕がボロボロなのを見るに、捨身、苦肉、最終の策だったか」

「う、あぁ……」

『こんなろウガ……マジで俺の全盛期に近いぜコイツ……!』 




 弄んでいるのだろうか、徐々に歩いてくるサーストへ、もう本当に何も出来ないグラトニーは、歯の根がかみ合わずガタガタと震える事しかできない。



「あ、ぁ、ぁ……く、るなぁ……!?」
「……」
「ひ……ぅ」




 これまでのダメージに加え迫る死の恐怖に耐えきれず、グラトニーはとうとう気絶してしまった。



「…
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