二十四章 幕間劇
妾人数確認者の結菜と双葉
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「では、補給の計画についてはこの方針で詰めさせて頂きます」
「苦労。頼むぞ、ころ」
「は・・・・はいっ!」
久遠のその言葉に、ころはとても緊張して頷いて見せた。この場にいるのは、久遠に一葉、美空に光璃というこの世界での妾での身分ではトップな者達がずらりと並んでいるからかもしれないが、俺との関係は正室と側室よりもランクが下だ。
「それにしても、随分と気前が良いのね、織田家は。こんなに食料を融通してもらって大丈夫なの?」
「通り道だからな。このくらいはする」
「武田はたかられても、こんなに出ない」
「ウチもそうねぇ・・・・」
「その割には、余の仲裁を蹴って延々川中島で争っておったようだが?」
「古い話を蒸し返すわね、一葉様」
「それはそれ」
川中島の話をすると、過去の話を掘り起こそうとするがこれはこれと置いといた光璃。すると幽はコレの方は結構貯め込んでいるというが、売る相手がいないようだ。すると美空は光璃の事を友達がいないかのように言うのだった。そんで黙った後は鏡がどうとか言ってたが、まあ妾同士で喧嘩の仲裁を一々やるとこちらが疲れる。
「・・・・一真は止めんのか?」
「もし久遠が、一葉と幽が言い合いをしていたら止める方か?」
「・・・・ふむ」
美空と光璃、一葉と幽が言い争っているのは挨拶なようなもんだ、言葉でやりあう弁論とも言うがそれに近いかも。拳と拳で語るとか己の武器で語るとか、俺の仲間にはいるけどな。
「ちょ・・・・何久遠までそんな目で・・・・!」
「というか、何故にそこで余の名前が出てくるのじゃ?主様」
「そうですぞ。それがしも主たる公方様と言い争うなど、そのような恐れ多い事例え天地がひっくり返ったとしても・・・・」
「それだ、もし俺と奏が言い争っていたら止めれるか?それに一葉と幽の場合はひっくり返り続けているから結局のとこ、元に戻るだけだ」
そう言ったら全員が止められないと言ったから、そうなった。正室と夫との口論を止められるのは、無理であったとしても使役している神々なら止められる。俺は創造神で奏は神と悪魔のハーフだからな。神になったばかりである深雪でさえも、大天使化による女神化が出来る歳までなってくれたのも奏と優斗や月中基地本部にいる諸君がいたからこそ余計な知識もついた。
「一真様は、今回の補給計画で気になった事はありませんか?」
「まあ本来ならば、俺らの小型船で一気に補給できるけどそれだと納得しないから、気になる事は何もない。ころも動いているしな」
「あ、あぅぅ・・・・。一真様、本当に私のやり方でいいんですか?」
「実際ころの方が効率がいいんだよ、水上輸送の見積もりは詩乃達の計画より三割早かったろうに」
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