二十四章 幕間劇
妾人数確認者の結菜と双葉
[7/12]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
越後で一真隊が暴れ回ってて、何でまだ尾張の兵が弱卒って言われてるんだよ!」
「・・・・一真隊は正面突破の部隊ではない、それに一真隊には黒鮫隊がいるからじゃねえの?尾張の兵が弱卒だと言われても怒る気はしない」
武田家の体育会系振りを知っている俺だったとしても、最強部隊は黒鮫隊で決まりだ。一真隊も色々と混ざっているから尾張の兵とは言ってない気がするし、俺らが直に鍛えているから母衣衆よりも強くなった気がする。武田の兵と尾張の兵を比べても負けるに決まっている。
「まあいいや。ボクらには鞠っていう強い味方が・・・・・」
「鞠は綾那たち三河組の応援に入るの」
「な、なんだってー!?」
鞠に裏切られたな、どーするんだ?和奏は。鞠はこの中で蹴鞠の上手さは一、二くらいだな。
「綾那達は一真隊の一員ですけど、心は三河武士なのですよ!三河武士の実力、見せてやるのです!ですよね、歌夜、小波!」
「いいのかなぁ・・・・それで」
「あの、ご主人様。綾那様はああ言っておられますが、自分は身も心もご主人様に・・・・」
小波がわざわざ言わなくとも分かっているので、手で制した。ま、故郷を大事にする気持ちは大事な事だな。そしたら綾那は当たり前のように言って気合を入れてたけど。
「ぐぬぬ・・・・」
「あはは。和奏ちん、アテが外れたねー」
「だったら他に蹴鞠が強そうなヤツ・・・・」
「お任せなさい!織田にはこの私!蒲生忠三郎賦秀がおりますわ!それに、蹴鞠となればひよさんも!」
おいおい、今度は一真隊の主要メンツまでいるよぉ。しかもよりによって梅がしゃしゃり出てくるとは、それとひよを推薦したのか、逆にひよは動揺していたような気がするけどね。
「一真隊では指折りの実力者でしょうに。まあ、私にはちょーっと劣りますけれど。もっと胸をお張りなさいな!おほほほほっ!」
「そ、そんな、梅ちゃんほど張れる胸なんて・・・・」
「胸なら負けないっすよー!おほほほほー!」
「ふふん。笑い方がなっていませんわよ!おほほほほっ!」
俺は少し頭が痛くなってきた、蹴鞠の次は胸の大きさ如きで勝負とかアホすぎだろう。すると粉雪も参戦しようとしていたが、そんなんで張り合わなくともと止めようとしていた。誰かー、頭痛薬をくれーと言いたいくらいだ。蹴鞠という遊びで、織田、長尾、武田に三河勢の正面対決で決めていいのかな?
「何だか楽しそうな雰囲気になっているけど、どうしたの?頭を抱えて」
「こういう光景が見えただけでも同盟を作ったのはいいとして、こんなので勝負決めてもいいのかと疑問したくなりそうだ。あと少し頭痛が・・・・」
「そうね・・・・。それと何となくだけどその気持ちは分かるわ」
「で、一真様はど
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ