第1章
旧校舎のディアボロス
第2話 彼女に殺されました!
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ない。
「クソッ!」
自分の無力さに腹が立ち、当たるように地面に拳を打ちつける!
はぐれ悪魔と戦えようが、堕天使と戦えようが、ダチ一人守れないんじゃなんの意味もねえ!
避けられないイッセーの死に打ちひしがれていると、イッセーが弱々しく手を上げる。
イッセーは何かを思い起こすかのように、自身の鮮血に染まる手を見ていた。
カァァァッ。
その瞬間、イッセーから紅色の光が漏れ出した!
俺は光の発生源であるイッセーのポケットを漁ると、一枚のチラシが出てきた。光の発生源はこのチラシだった。
チラシには『あなたの願いを叶えます!』という謳い文句と魔法陣が描かれていた。普通の人なら一見すれば、怪しいもの、詐欺的なものと断定するだろう。
だが、俺は知っている。このチラシの正体を。
チラシがさらに輝きだし、ひとりでに俺の手から離れる。
チラシが地面に落ちると、輝きがさらに増し、ひとつの魔法陣が出現する。
魔法陣が輝くと、駒王学園の制服を着た紅髪の少女が現れた。
「あなたね? 私を呼んだのは?」
その少女は、俺の通う駒王学園の三年のリアス・グレモリーだった。
「もう死にそうね、この子? ねえ、あなた、この子の友人だったわよね? 名前は?」
「──士騎明日夏。駒王学園の二年です。はじめまして、リアス・グレモリー先輩──いえ、いまは上級悪魔、グレモリー家の次期当主、リアス・グレモリーと言ったほうがいいですかね?」
そう、このヒトこそが、この町を根城にし、管理下に置いている上級悪魔、リアス・グレモリーだった。
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