暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜赤と紅と緋〜
第1章
旧校舎のディアボロス
第2話 彼女に殺されました!
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大量に噴き出し・・・・・・イッセーはそのまま力なく倒れてしまう。

「あら? 人がいたのね?」

 俺は天野夕麻を無視し、イッセーのもとに駆け寄る。
 しゃがんで脈を確認すると、まだ脈はあった──が、明らかに出血多量・・・・・・死は免れない現実だった。

「あぁ、あなた。その子の友達だった子よね?」

 後ろで天野夕麻が問いかけてくるが、俺は答えず、振り向かないで訊く。

「・・・・・・なんでだ・・・・・・?」
「うん?」
「・・・・・・なんでイッセーを殺した?」
「あら、ゴメンね。その子が私たちにとって危険因子だったから、早めに始末させてもらったの」

 イッセーを殺した謝罪と理由を言うが、そこに誠意なんてものはなかった。

「恨むなら、その子に『神器(セイクリッド・ギア)』を宿した神を恨んでちょうだい」
「──知るかよ」
「?」

 俺は首だけ後ろに向け、天野夕麻を睨む。

「そう言われて、『はい、そうですか』と納得できるかよ!」

 俺は明確な殺意を堕天使に向ける。

「安心して。見られたからにはあなたにも死んでもらうから。よかったわね? お友達のところに行けるんだから」

 そう言うと、天野夕麻の手にイッセーを貫いたものと同じ槍が握られる。

「お友達同士仲良く、天国に行きなさい」

 その言葉と同時に槍が俺の胸目掛けて投げられる。
 だが──。

 ガシッ。

 俺はその槍を刺さる寸前で掴んでいた。

「ただの人間が光の槍を素手で掴んだですって!?」

 そのことに天野夕麻が驚愕をあらわにする。

「──俺がただの人間なんて誰が言った? 天野夕麻──いや、『堕天使』」

 悪魔がいれば、その大敵の天使も存在する。その天使が欲を持ち、その身を天から地に堕としたのが堕天使だ。
 自分たちの種族を脅かす可能性があるものを排除する──理解できなくはない。人間だってやってることだからな。だがな──それで納得できるほど、俺は人間できちゃいない!

「・・・・・・私たちのことを知っている! いえ、だからといって、私の光の槍を素手で掴むなんて──」

 堕天使が槍を掴んでいる俺の右手を見て、怪訝な表情を浮かべる。
 俺の右手を緋色のオーラが覆っていたからだ。
 オーラが次第に全身から溢れ、掴んでいた槍はオーラによって消滅する。

「──ッ!? あなたも『神器(セイクリッド・ギア)』を──」

 堕天使が驚愕しているスキに、俺は堕天使に肉薄する!
 堕天使は慌てて光の槍で刺突を放ってくるが、俺はそれを避けると同時に堕天使の腕をつかんで引き寄せる!

「──裡門頂肘!」

 ズドォォッ!

「──っっ!?」

 俺の肘打ちを受け、堕
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