第1章
旧校舎のディアボロス
第2話 彼女に殺されました!
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な?」
冷たい声音でそう言われてしまった。
「え? それって・・・・・・あれ? 夕麻ちゃん、ゴメン。もう一度言ってくんない? ・・・・・・なんか・・・・・・俺の耳変だわ・・・・・・」
聞き違いだと信じて、乾いた笑いを上げながら訊き返したが──。
「死んでくれないかな?」
夕麻ちゃんは俺の耳元ではっきりとそう言った。
その瞬間、夕麻ちゃんが着ていた服が弾け飛び、ものすっごいエロい衣装を身にまとい、背中から黒い翼が生えた!
見えた! いま見えたよな!? 一瞬だけど、確かに生おっぱい! ついに初の生おっぱいを拝んじまったぜ! それにこんなかわいい女の子の! こういうのをなんだっけ!? 眼福っていうんだっけ!? ──て、そうじゃない! そうじゃなくてさ・・・・・・羽?
・・・・・・目の前の光景にただただ混乱してしまう。
夕麻ちゃんは冷たい目つきで言う。
「楽しかったわ。ほんの僅かなとき、あなたと過ごした初々しい子供のままごとに付き合えて。あなたが買ってくれたこれ、大切にするわ」
そう言って、俺が買ってあげたシュシュを見せてくる。
「──だから・・・・・・」
冷笑を浮かべた夕麻ちゃんの手に光る槍みたいなものが握られる!
「・・・・・・夕麻・・・・・・ちゃ──」
「死んでちょうだい」
俺の言葉をかき消すかのように、手に持つ槍を投げられ──。
ズボォォッ!
槍は俺の腹を貫いた。
―○●○―
「──ッ! クソッ! なんなんだ、この胸騒ぎは!?」
あのあと、千秋を諌めるのに苦労させられた。
千秋はイッセーのことになると奥手で恥ずかしがり屋になると言ったが、時々変に暴走することがある。そのときは諌めるのに苦労するんだよな。
まぁ、いまそれはどうでもいい。
千秋を諌めるのに集中してたせいで、イッセーたちのことを見失った。別に帰ろうとしいてたから、問題なかった──はずだったのに、その瞬間にいやな胸騒ぎ──警告音のようなものが俺の中で響いた!
俺は千秋をテキトーな理由で帰らせ、イッセーたちを探し始めて現在に至る。
相談のときに聞いたプランと確認できたデートの進行状況をもとに、いまイッセーたちがどこにいるのかを考察する。そして、おそらくいまは町外れの公園にいると推理し、そこに急いで向かう!
日が傾くにつれ、胸騒ぎがどんどん大きくなっていく。
そして、公園に着いた俺の目に映ったのは──。
「死んでちょうだい」
──その言葉と同時に、服装が変わり、背中から黒い翼を生やした天野夕麻が冷笑を浮べながら投げた槍のようなものがイッセーを貫く光景だった。
イッセーを貫いた槍はすぐに消え、抑えるものを失った傷口から血が
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