第1章
旧校舎のディアボロス
第2話 彼女に殺されました!
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・・・。このまま俺の学園生活は花も実もなく、おっぱいに触れることすら叶わず終わっちまうのかぁ。
「どうしたの、イッセー兄?」
「ああいや!? なんでもない!」
そんなふうに、内心落ち込みながら千秋と帰ってると──。
「──あ、あの」
見慣れない制服を着た少女に話しかけられた。
「駒王学園の兵藤一誠くん・・・・・・ですよね?」
少女はもじもじしながら尋ねてくる。
か、かわいいぃぃッ!
とにかく、かわいい子だった!
「あのっ!」
「ああ! な、何か俺に用・・・・・・?」
少女は少しの間もじもじすると尋ねてくる。
「・・・・・・えっと・・・・・・兵藤くんて・・・・・・いま付き合ってる人とかいます・・・・・・?」
「えっ?」
「あっ。もしかして、隣の子が・・・・・・か、彼女さんですか・・・・・・?」
「あ、いや。この子は幼馴染みで妹みたいな子で・・・・・・彼女は・・・・・・別にいないけど・・・・・・」
それを聞いて、少女は安心したように息を吐く。
「よかったぁ!」
少女は決心したかのような表情になると言う。
「──あ、あの・・・・・・私と・・・・・・付き合っていただけませんか」
「はっ? い、いま、なんて・・・・・・?」
き、聞き違いじゃないよな!? い、いま──。
「──以前、ここを通るのを見かけてて・・・・・・それで・・・・・・あの・・・・・・兵藤くんのことを・・・・・・」
お、おい! これって!?
「わ、私と・・・・・・私と付き合ってください!」
マ、マジっスかぁぁぁぁぁっ!?
俺、兵藤一誠──女の子から告白されましたぁぁぁぁぁッ!
―○●○―
「なっ!? 何ぃぃぃぃぃっ!?」
「なぜぇぇっ!?」
翌日──松田と元浜があるものを見て驚愕していた。
それは──。
「あぁ、この子、天野夕麻ちゃん」
イッセーの隣にいる天野夕麻という名の少女のことだ。
「こいつら、俺のダチの明日夏に松田、元浜」
「よろしくね」
天野夕麻が微笑みながら挨拶する中、イッセーが俺たちにだけ聞こえる声で言う。
「一応、俺のカ・ノ・ジョ♪ ま、おまえらも彼女を早く作れよ♪」
そう言うと、イッセーは天野夕麻を連れて行ってしまう。
──で、松田と元浜を見ると──。
「うぅっ! 裏切り者めぇぇぇっ!?」
「あぁぁ・・・・・・!?」
血の涙を流さんばかりに慟哭していた。
──で、今度は千秋のほうを見ると──。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
うなだれていた。・・・・・・耳をすませば、すすり泣きが聞こえてきた。
──
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