暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜赤と紅と緋〜
第1章
旧校舎のディアボロス
第2話 彼女に殺されました!
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「村山の胸、マジでけぇぇぇ!」
「80、70、81」
「片瀬ぇぇ、いい足してんなぁぁぁ!」
「78.5、65、79」
「こらぁ! 俺にも見せろ! ふたり占めすんなってーの!?」

 俺、兵藤一誠は現在、松田と元浜に連れてきてもらった覗きスポットに来ていた。場所は女子剣道部の部室の裏。そこの壁に穴が空いており、そこから部室内を覗けるのだ。
 そして、いまは女子剣道部員たちが着替えの真っ最中! つまり、穴の向こうには楽園があるのだ!
 ・・・・・・なのに、松田と元浜がなかなか交代してくれないので、一向に覗けないでいた。

「やばい! 気づかれたぞ!」
「逃げろ!」
「あっ、待てこらぁっ!?」

 結局、俺は女子の生着替えを覗くことができなかった。
 慌てて逃げてきた俺たちは、学園にある旧校舎の前に来ていた。

「ふざけんなよ! 俺だけまったく見れなかったじゃねぇか!?」
「フッ、この場所を見つけたのは俺たちだぞ。そのぶん、優先権があって当然じゃないか」
「むしろ、連れてってやっただけでも感謝するべきだろう?」
「ああ! おっぱいのひとつでも見られたのなら、いくらでも感謝してやるよ!」

 クソォォォォォッ! 俺も見たかったぞ! 女子の生着替え!

「フン! だいたい、千秋ちゃんと一緒に登下校している奴が贅沢を言うな!」
「まったくだ!」

 確かに、俺は千秋と一緒によく登下校している。仲のいい幼馴染みで、家が向かいだから必然的にそうなるのだ。俺も千秋みたいなかわいい女の子と一緒に登下校できて幸せだ。
 ちなみに明日夏は用事があるのか、いつもさっさと一人で行ってしまう。

「あーあ。これなら千秋と一緒に帰ったほうがよかったぜ」

 俺は二人に自慢するように言うと、二人は悔し涙を流し始める。

「ちくしょう! なんでイッセーにあんなかわいい幼馴染みがいるんだよ!?」
「・・・・・・言うな・・・・・・! ・・・・・・空しくなる・・・・・・!」
「おまけに、そのかわいい幼馴染みのナイスバディなお姉さんの幼馴染みもいるときてる!」
「・・・・・・だから言うな・・・・・・! ・・・・・・空しくなる・・・・・・!」

 あぁ、千春さんのことか。
 千春さんとは明日夏と千秋のお姉さんだ。松田の言う通り、それはもう見事なナイスバディなのである。
 そんな美女美少女姉妹と幼馴染みなのは、周りの男子からすればさぞや羨ましいことなのだろう。俺も逆の立場だったら・・・・・・うん、血涙を流すかもな。
 それから、明日夏たちには冬夜さんっていうお兄さんもいる。すごく頭がいいし、俺たちが難易度の高い駒王学園に入学できたのも、冬夜さんが家庭教師をしてくれたおかげによるところが大きい。──あと、超イケメンだ。明日夏
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