第六章 正義の在り処編
第百九十話 『ライダーとの戦い、そして……』
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力はライダー(メドゥーサ)のペガサスには劣るだろうが神獣化しているために当たったらただではすまないことをシホは悟る。
「とにかく移動をしないと………考えるんだ!」
「考える暇なんて与えないぜ!?」
そう言ってライダーは赤兎馬のスピードと馬上で方天戟を何度も振り回してシホへと突撃してくる。
シホもシホで負けないために魔力放出で何度もエクスカリバーを振りかぶっていく。
「おおおおおーーーっ!!」
「はぁあああーーーっ!!」
二人の攻防は苛烈を極め、何度も弾かれては突撃を繰り返していく。
しかし、やはりスタミナはライダーの方が上らしく赤兎馬にも乗っているので上限しらずだろう。
その反面シホは少しながらも荒い息をしていた。
《シホ! ここはエクスカリバーを使うべきです………ッ!》
《それはだめよ。そしたら彼女は死んでしまう。捕まえないといけないんだ。甘い判断だと言われようと私はもうあきらめたくないのよ!》
そう、シホはもうむやみに殺さないという誓いを立てているのだ。
だから必ず双方無事で事を終わらせなければ誓いに反してしまう。
その誓いの件を知っていたアルトリアはシホの想いを思い出し、
《………そうでしたね。シホの想いも理解できずすみませんでした》
《いや、いいよ。でもなんとかしないといけない。せめてライダーが宝具を使用する事態にならなければいいけど………、あ!》
《どうされましたか、シホ!?》
《うん。殺さずに無力化できる方法を思いついたわ。いちかばちかの賭けね。付き合ってくれる? アルトリア………?》
《何をいまさら。私はシホの剣です。どこまででもお供します》
《よし、ありがとう。いくわよ!》
《はい!》
それでシホとアルトリアの中である方法が導き出される。
そして時が来るのをひたすら待つのみ。
「………なんだぁ? 急に思考モードだったのがなにか俺の対策でも思いついたか? ま、なんでもいいけどな。全部俺と赤兎馬で吹き飛ばしてやるぜ!」
そう言って再度シホとライダーは激突を繰り返す。
それをキリングドールをなんとか全滅させて見ていたネロとギンガはというと、
「なんという戦いでしょう。私じゃ入れませんね……」
「うむ。余も今から手を貸すのは奏者が許さないだろう。見守るしかないな(………しかし、奏者よ。防戦一方では拉致があかないぞ? どうするつもりなのだ?)」
ネロはシホが体力が底をついてきているのを察していた。
ゆえにどうするのか見守っていた。
しばらくしてライダーが癇癪を起しだした。
「ああ、もう拉致があかねぇなー!! もう、飽きたしそろそろ決めるぜ?」
そう言って赤兎馬に赤いオーラが宿っていく。
おそらく宝具を使う前兆なのだ
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