第六章 正義の在り処編
第百九十話 『ライダーとの戦い、そして……』
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は出さないがやはりシホとおんなじ感想であるのは容易に想像できるだろう。
しかし、すぐにアルトリアは思考の停止から復帰して、
「シホ! 彼女は確かに強いのでしょう。サーヴァントの能力を完璧に模倣しています。よって私達も今こそ力を一つに!」
「そ、そうね。いくわよ、アルトリア!」
「はい!」
そしてアルトリアはシホに融合するように二人の中で光のまゆが形成される。
そして、
「ユニゾン・イン!」
その言葉を合図に二人は融合を果たし、シホの赤原礼装のバリアジャケットがアルトリアの騎士甲冑姿に変化していく。
だが今回のは少し違うものであった。
今までであったらそのままアルトリアの青いドレスを身に纏うのが通例であったのだが、改良を重ねた結果、アルトリアのドレスの色が赤色に変化していた。
これは耐久性を上げるためにアルトリアのドレスと赤原礼装を融合させたら生まれたシホの新たな騎士甲冑姿なのだ。
ネロと並んだらまさにおそろいのような姿になったと思えばわかるであろうか……?
とにかくシホはアンリミテッド・エア、エクスカリバーフォルムを構えてライダーに向き直る。
「………へぇ、それがあんたらの本気モードって奴か。二人合わされば二倍じゃなくて二乗になる………いい能力だねぇ」
「これを出したからにはあなたには倒れてもらうわ。覚悟しなさい!」
「いいねぇ………やっぱり戦ってのは予想外のことが起きてこそってもんだ。なら、俺も奥の手を出すとするか」
「………なに?」
《気を付けてください、シホ! 彼女の周りに魔力が集束されていきます!》
アルトリアの言葉通り、ライダーの周りの魔力がライダーの足元に集まっていく。
そして現れる魔法陣。
魔法陣から光が立ち上り少しずつであるが地面からなにかが這い出して来る。
それは黒い鬣がある赤いとても巨大な馬であった。
それを見てシホは内心で「やはり………」と納得をした。
「方天戟に赤い馬………そこから導き出されるそのカードの正体は………」
「そう。呂布、呂布奉先………中国の偉大な傑物の一人だよ。このクラスカードに宿っているサーヴァントの魂は!」
「それじゃその馬はやっぱりかの有名な赤兎馬、か………」
「わかっているじゃねーか!」
そう言ってライダーは赤兎馬に飛び乗り着席すると、
「俺と赤兎馬の速力と怪力についてこれるものなら、ついてきな! いくぜ!!」
ライダーは片手で手綱を持ちもう片方で方天戟を持ってシホ目がけて突貫してきた。
その速さはまるで雲耀のごとく………。
シホはすんでのところで瞬動術を使い避けることができたが、シホの元いた場所は赤兎馬の足跡がくっきりとできていた。
「(あんなものをくらえばただでは済まない………!)」
赤兎馬の速
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