第六章 正義の在り処編
第百九十話 『ライダーとの戦い、そして……』
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まだまだ単調である。
今のところ負ける要素は感じられないくらいの勢いだ。
………一方シホとアルトリアはライダーの攻撃に防戦一方であった。
ライダーの振るう方天戟の威力がライダー(メドゥーサ)の怪力並みの威力を発揮しているからだ。
一発一発はあのヘラクレスには及ばないが、攻撃回数が異常である。
「おらおらおらぁーーー!!」
「くっ! どこかの戦闘狂を相手しているみたいね!」
「全くです! そしてこの力はどう考えてもサーヴァントのそれです。油断なりません!」
ライダーは何度も振り回しからの薙ぎ払いを行ってきて、シホはすでにアンリミテッド・エアは待機状態にして干将・莫耶を使い迎撃している。
高性能のデバイスとはいえ替えが効かないからもし破壊されたらシャレにならない。
それほどの怪力でこのライダーは方天戟を振り回しているのだ。
アルトリアも同様でなんとか剣戟をタイミングよく重ねて弾いている。
ライダーの攻撃はやはり計画性がないといえば有利に感じるだろうが、それが野生のカンのごとくすべてシホとアルトリアの攻撃に対処しているのだから厄介極まりない。
時にはランサーのように刺突を何度もくり出してくるから危険である。
「あはははっ! 面白いね、やっぱり戦いってのはこうじゃなきゃな!」
「少し黙りなさい、戦闘狂! アルトリア、いったん一人で対応お願い!」
「任されました!」
シホは一回ライダーの攻撃を弾くと後方に跳躍をしてその手に手慣れた洋弓を投影する。
そして、
「―――I am the bone of my sword―――……」
その手に螺旋剣を投影して真名解放のトリガーを押す。
「アルトリア、避けて! 偽・螺旋剣!!」
至近距離からのカラドボルグをライダー目がけて放つ。
アルトリアも瞬時に風を頼りに移動をして退避する。
カラドボルグは空間を突き破りライダーをおそらく貫くだろう。
だというのに、
―――ニヤリ。
ライダーはその口元に好戦的な笑みを浮かべる。
そして方天戟に魔力が集まっていくと同時に、方天戟がなにやらガションッ! という音とともに変形していき、まるで鎌のような形態になって、そして、
「怪力一閃! おらぁ!!」
鎌を振り回した瞬間にとてつもない衝撃波が発生しだしてカラドボルグを襲う。
本来突き抜けるまで止まらない矢がそれによって真っ二つに切り裂かれてしまったのである。
その衝撃は撃った本人であるシホは当然で、その威力を知っているアルトリアでさえも驚愕の表情を形作る。
「ばか、な……ッ!」
シホは現実感がなくただただ驚愕の言葉を発していた。
アルトリアも口に
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