秘伝書!?
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事長室なのかそれは全く持って謎だし、雷雷軒のおじさんが円堂のおじいさんの事を知っていたのか、後から考えると謎ばっかりだ。
「よし開けるぞ」
円堂は金庫のダイヤルを回し始めた。
カチッと音が鳴った。
円堂は引いたり押したりするが開く気配すらしない。
「早くしろってバレたら大変……あっ…」
俺が話している途中で振り向くと
俺はその振り向いた体制から戻れなかった。
「とっくにバレてるわよ」
と女性の声が響いた。
彼女は理事長の娘の雷門 夏未だ。
俺達はその場で凍り付いた。
すると円堂が言い訳を思い付いたのか話始めた。
「いやこれも特訓なんだ!いや大変だなぁ」
俺はいくら何でもそれは無いだろと思っていると。
「そ、そう特訓なんだ!腕力を鍛えるための!」
風丸……。お前いい奴だな…。
俺が風丸の優しさに感動していると
夏未が「はぁ…」とため息をつくと後ろから何か取り出した。
「あなた達が探していたのはコレでしょ」
とノート──秘伝書を取り出した。
「秘伝書!!」
と円堂が駆け寄り秘伝書を受け取った。
「でも意味ないと思うわよ。だって読めないもの」
と最後に言葉を付け足した。
俺達が秘伝書を見てみると本当に読めない…。
「なんだこれ、外国語か何かか?」
と俺が話すと風丸が話す。
「いや、恐ろしく汚い字なんだ!」
俺は風丸の後ろに雷が見えた気がした。
「いくら凄い秘伝書でも読めないと意味ないな」
俺が呟くと、秘伝書を読んでいた円堂が「すげぇ!」と叫んだ。
「ゴッドハンドの極意とか必殺技も書いてあるんだぜ!」
「えっ、読めるの?」
「だってじいちゃんの特訓ノート見てたんだぜ、最初は俺も解らなかったけど、どんどん解るようになったんだ」
と話すと、俺達に秘伝書を向けて話した。
「これだ!イナズマ落とし!二人で協力して打つシュートらしい」
「イナズマ落とし?どんな感じの技なんだ?」
と聞くと説明し始めたが正直訳が分からなかった。
バーンやらドカーン、ビョーンやら訳が分からない。
円堂はどうやら特訓したくてウズウズしているみたいだ。
俺も解らなかったがイナズマ落としに興味あるしな。
「よし円堂もウズウズしてることだしグラウンドで練習しようぜ」
と皆に呼び掛けた。
「よーし!特訓だー!」と円堂が叫ぶと
「「「おおぉぉ────ッ!」」」と皆で声を上げ
グラウンドに向かった。
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