宇宙戦艦ヤマト異伝
人類の遺跡
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強靭なる甲羅《ストロング・シェル》が大音響を轟かせ、華々しく砕け散ると前進を再開。
誘導弾を連射する機械寄生体《フネヤドカリ》、2方向弾を撒く機械貝《カイ・メカ》が針路を塞ぐ。
防御態勢では破壊不能な敵の連係、交互に弾を発射する間隔を測定。
上下の殻が開き、攻撃の瞬間ヤマト主砲も閃き漸く突破するを得たが。
深海基地の狭隘部で破壊不可能な触手を振り回す難敵、機械化珊瑚《ダンゴ・メカ》と遭遇。
破壊光線や誘導弾は吐かぬ為、乱舞する障害物と隘路を一気に擦り抜ける。
4本の長大な触手を撓らせ、無数の針を突出させた異様な球体が出現。
波動砲を受け付けぬ強敵、暗黒星雲帝国の要塞が記憶を掠めた。
巨大な海栗、棘まといしもの《リーダイン》は数多の破壊光線を投射。
伸縮自在な触手も柔軟に動き、予想外の射程距離を実証する。
衝撃波砲の連続射撃で触手を破壊すると、2個の殻も離れ上下に漂流。
針状の破壊光線で注意を逸らし、連係攻撃の好機を窺う。
天地挟撃は想定の範囲内、点射で殻を破壊すると敵は奥の手を投入。
内部に折り畳まれていた触手が爆発的に伸び、侵入者を貫くかと見えた。
ヒス操作の戦艦は僅かに傾き、間近を掠める触手を中口径の衝撃波砲《ショック・カノン》が直撃。
棘まといしもの《リーダイン》が爆発、四散すると第三惑星の主が現れた。
人類史上最大の戦艦、大和搭載3連装45口径46センチ砲3基9門が咆哮。
3連装60口径15.5センチ2基6門、連装40口径12.7センチ高角砲12基24門も火を噴く。
ヤマト装備の衝撃波砲、パルス・レーザー砲も呼応。
第1主砲、第2主砲、副砲、高角砲が凄絶な弾幕射撃を停めると眼を疑う光景が展開された。
大和の艦橋下方が動き、異様な物体が跳躍。
装甲機械化された巨大ヤドカリ、姿借るもの《ヤマト》が正体を暴露する。
機械貝獣を取り巻く様に、火球《ファイヤー・ボール》が出現。
120センチ熱線砲を思わせる塊を操り、ヤマト直撃を試みるが。
超高熱の球体を擦り抜け、至近距離から機械貝獣を連射。
大和の姿を借りた敵は砕け散り、地球に静寂が訪れた。
宇宙戦艦ヤマトは第5番目の戦場、地球を突破。
メローラ姫の要請に従い軍神の惑星、火星に飛んだ。
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