宇宙戦艦ヤマト異伝
人類の遺跡
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大気圏の存在せぬ衛星、月の地表には異様な障害物が点在。
巨岩の様に聳える戦艦級の遺跡が漂い、浮遊大陸の如く行く手を遮る。
第1次人類の痕跡やもしれぬ建造物を破壊する事無く、ヤマトは指定された座標に直進。
ヒス航海班長の華奢な指が操縦装置を操り、本領を発揮する。
闇黒の宇宙空間を背景に、無数の星が煌く月の砂漠を疾走。
地表から破壊光線が閃き、数多の誘導弾が殺到する。
ドメル率いる戦闘班が艦載砲、エネルギー奪取弾を駆使。
天に架かる青い輝き、地球の光が届かぬ窪地の奥に潜り込む。
広大な地下洞窟を前進中、侵入者を輪切りとする罠と遭遇。
天井と地底を結ぶ青白い光の刃、電磁砲が閃く。
宇宙戦艦ヤマト臨時操縦手、ヒス特有の繊細な感覚も直前に異変を察知。
素早い操作で後方に跳躍、間一髪で直撃を避け罠の真上と真下を確認する。
天地レーザー発射装置の周辺、開閉可能な掩蓋陣地が盛大に爆雷を放出。
位置の遮蔽、秘匿を図るが後の祭り。
大口径、中口径の衝撃波砲が直撃。
粉砕された罠、第一次防衛線を越え更に奥へと進む。
新顔の高速攻撃機が現れ、洞窟内部を乱舞。
パルス・レーザー24門の弾幕射撃で壊滅の直後、大王の異名を持つ黄金色の烏賊が現れた。
装甲機械化された《カトル・フィッシュ》が前方に漂い、発射間隔の短い破壊光線を速射。
2本の長大な触手も優雅に舞い、3方向弾を撃ち捲る。
複雑に動く触手を狙い、点射を継続。
数分後に上下2本の肢は爆発、衝撃波砲を浴びた胴体も塵と化す。
更に奥へ進むと、鍾乳洞の如き広大な洞窟が一転。
バクテリアン軍の機械要塞と同様、豪快な断頭台が大音響を轟かせた。
想像を絶する巨大質量が落下、万物を押し潰す勢いで強靭な床と激突。
反応が僅かでも遅れたなら、吊り天井メカの餌食と化したであろう。
ヤマト後退の直後、今度は床が跳ね上がり天井を撃砕。
からくり屋敷の如き奇想天外の罠、天の崩れ落ちる黙示録の光景が再現される。
巧妙に隠された分岐路を発見、群がる雑魚共を倒し奥に進むと同時攻撃に遭遇。
強靭な扉《シャッター》が真上、真下から迫り中間で激突する。
波動砲の発射は衛星の崩壊、天変地異が第三惑星を襲う事態を危惧し最終手段として封印。
作動する罠の間隔を読み、瞬時に突破すると卵球《イクラ》の滝が現れた。
達磨落しの要領で雪崩れ落ち、行く手を阻む奔流も衝撃波砲と操縦手腕で突破。
意外にも更なる障害物は出現せず、其の儘ヤマトは洞窟を抜けた。
前回までと異なり、月の主《ボス》
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