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ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
待ち伏せ
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、会話してんだ! さっさと武器を捨てやがれ!」

口汚く唾を飛ばしながら叫ぶ……名前がわからないが男。

さて……どうするか。武器を捨てても素手で戦えるのだが、それはあちらに知られている。何らかの対策は取ってくるだろう。

暗器の類いもバレてる可能性が高い。鍛冶屋に作ってもらったものばかりだし。現に男はレアを盾にできる位置を取っている。体格が違うため、出ている箇所はあるのだが、残念ながら有効打が与えられるような場所ではない。

「どうする気だ?」

「はっ、決まってんだろ。テメェをぶっ殺してレアとユウキを俺のものにすんのさ」

ユウキを呼び捨てか。……命知らずめ。呼び捨てにされ、さらに自分のもの宣言されたからか、隣にいるユウキの怒気が正直怖いくらいに高まってるんだが。

ユウキって怒ると笑顔になるんだよね……。

さてと、さっさと片付けないとユウキを宥めるのが面倒そうなんで動くか。

「……そうか。なら……」

持っていた剣を地面に投げ出す。男の視線がわずかに動き、剣に向けられた。

「夢から醒ましてやる」

その一瞬で袖口に入れていたケースから直径一センチ程の球を手の平に落とす。

下半身の動きではなく、上半身の動きだったため気づくのに遅れた男を、側面(・・・)から高速の球が襲いかかった。

壁による反射を利用した曲射を暗器の一種である指弾を応用した一撃。

熟練者の指弾は拳銃にも劣らないというが、そこまで慣れているわけではないのでせいぜい当たれば痛い程度なのだが、必要なのは痛みを受けた際に起きる身体の防衛本能の喚起。俺が曲射で当てたのは男の腕。反射的に動いた男はその痛みが発生した場所を庇うようにしてわずかに身を引いた。

身体がレアの影から出る面積を小さくするために逆手で握っていた剣がレアの首筋から離れる。さらに意識は一瞬だろうが完全にこちらから離れた。

その隙にユウキが踏み込んだ。

「っ!」

隙を付くため、声を極力落としたユウキの剣がレアには当たらず、男の剣にのみ当たるという絶妙な起動で振り抜かれた。

「なんっ……!?」

異変を察知し、こちらを向いた男。しかし、時既に遅く、その男の手から剣の重みが消失していた。

金属特有の甲高い音が鳴り響く中、ユウキは止まらない。

手にかかった衝撃で浮いた男の上体に、全体重の載った肘鉄を打ち込み、吹き飛ばす。うめき声をあげながら壁にたたき付けられ、そのまま地面に倒れ込んだ男に向かってユウキは跳躍。そのまま男の象徴を思いっきり踏み付けた。

……それは痛い。男として同情してやるが、ユウキを怒らせた方が悪い。というかあれは死んだな。男として。

結果として男はうめき声すら出せず、昏倒した。多分、壁にたたき付けら
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