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ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
待ち伏せ
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不意をつかれている素人ならともかく、それでは俺らを舐めすぎだ。

奇襲は視界外から静かにかつ正確にやるものである。

「っ!」

「やぁっ!」

「うわっ!?」

三者三様の反応をする俺達。

俺は振り向き様に居合いを放って奇襲者の剣を弾き飛ばす。そして相手の勢いを利用した当て身で鳩尾を突いた。結果として襲撃者は一撃で沈んだ。まあ、気絶しただけなんだろうが。

ユウキは襲撃者の剣を半身になって回避すると、そのまま抜き出した剣の柄で襲撃者の顎を突き上げた。やはりこちらも一撃で沈む。

問題はレアだった。来るのはわかっていたのだが、なぜか驚いたようなモーションを取っていた。そしてそのまま襲撃者に捕獲され、剣を首筋に突き付けられてしまう。

「おい、レアが殺されたくなかったら剣を捨てろ」

「ひっ……」

剣を突き付けられているレアは恐怖でガタガタと震える。

あー、どこかで見た顔だと思ったらレアの集落の一番強かったというあいつか。

確かに歓迎会の時は見かけなかったな。どうでもよかったから全く意識してなかったが……。

俺達が居る間、あの集落のパワーバランスは完全に崩壊し、彼らの居場所はなかったのだろう。なまじ元々一番強かったせいで増長した自尊心が多大に傷付けられたのは想像するに難くない。強いから、という免罪符は消え、彼らに残ったのは今まで好き勝手やってきたことに起因する敵愾心だけ。こうなったらもうあの集落で生きてはいけないだろう。……誠実に謝罪をすれば別だけれど。

まあ、完全に自業自得なのだが、さっきも言った増長した自尊心のせいで自分が悪いと認められず、そのせいで謝罪もできない。ならばそのパワーバランスの崩壊の原因を作った俺達に責任を転嫁し精神の安定を図ったのか。

一言で言うなら所謂八つ当たりというやつである。

「……というかレア。警戒しとけと言っただろう。なんで捕まってるんだ?」

「だ、だって知ってる顔だったから……」

ゴブリンかなにかが出てくることを予測していたらしい。そう予測していたら見知った顔が出てきて驚愕してしまったと。

同じ人種を斬るにはかなりの覚悟が必要だ。ソードアート・オンラインで初めて斬った時はかなりの心労があったな。ちなみにユウキは長い間ゲームが現実だったからそもそもの土台が違う。

敵だと思えばできるだろうが、レアには難しかったらしい。

俺達日本人よりは敷居が低いと思うのだが……。

「完全に敵だっただろうが。殺しても問題はなかったと思うぞ?」

殺さずに済むのがベストだとは思うが。……別に情けとかそういう問題ではなく、単純に血の匂いが周りに充満するのが問題だ。反り血の問題もあるし。

「うー……ごめんなさい……」

「何
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