食欲と渇望
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セーブをしたか。しかし何も起こらず結果次の日になって大いに落胆」
「「あるある」」
「ぐ、ぐぉぉおおおぁぁぁぁ――――っ」
仲間の首を千切られ腹を?っ捌かれ、悲鳴を上げながら犯され、しかし自分は何も出来ずにただ見ていることしかできず、余りの苦しさから精神が自己防衛のために自ら意識を沈めた様に、スワンギルディは白目をむいて気絶してしまった……………再三言うが原因はエロゲーである。
「耐えられなんだか……もうよい、連れて行けい」
アルティメギルに持ち上げられて、気絶したスワンギルディはホールの外へと運び出されていく。色んな意味でトンデモない試練は終わり、ドラグギルディは見込み違いかとばかりに溜息を吐いた。
その表情には、しかしどこか慈しみも見て取れる、正に人の上に立つ者の表情だった……例え中身が重度の変態だとしても。
「こうなっては仕方無し、我が直々に赴くとしよう」
「ど、ドラグギルディ様が!?」
「とんでもないっ……隊長が自ら戦場へ飛び込むなど!!」
「くどいっ!!」
部下の進言を撥ね退ける様にマントを翻し、炎が彼のあ歩み跡に迸る幻視を見せながら、ドラグギルディアはホールから出ていく。
まるで神話に語り継がれし竜……ドラゴンの如き威圧感と、神々しさを持ってして。
「ドラグギルディ様……相変わらずお強く、また恐ろしいお方だ……」
「それも当然、歴代アルティメギルの中でも五大究極試練と言われる苦行の内一つを乗り越えたお方なのだから」
「ああ、あの―――――スケテイル・アマ・ゾーンを乗り越えたのだからな」
「何と! あの通販で頼んだ物品が一年間透明な箱に梱包されて送られてくる試練を!!」
……要するに「頼んだ物がどれだけ恥ずかしい物でも透明な箱に包まれて送られてくるから、超絶恥ずかしいし自分の趣味が丸分かりな事必死だぜ!」というものらしい。
だから素直に上の様に言うか、「透けているアマ○ン」と言えばいいのに、二度句切ったりカタカナに変えたり一々往生際の悪い……。
「私ならば初日で絶命してしまうであろう試練を乗り越えるとは……」
「そうだな、あの方ならば必ず……」
戦闘技能と自分の変態性を暴露する事への勇気がどうつながるのかは分からないが、かなりの期待を背負ってドラグギルディはツインテイルズとグラトニーの待つ、地球の大地へと向かうのだった。
「『あの変態共は相も変わらず、相変わらず、変わらず……さて、俺も行動、動作、作業の開始と行きますか…ね』」
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「間に合わ
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