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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpisodeV:
Usus, magnus vitae magister, multa docet
Epico1イリシアの耳に説教
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自分のデスクに向かおうとしてたテレサ先輩が「なんだっけ?」って振り向いて訊いてきた。

「はやてとルシル、それにイリスは、今月から出身世界――第97管理外世界のプライマリースクールに通うのよ」

テレジア准尉がそう答えると、「イリスもなんだ。そう言えば最近ウキウキしてたけど、・・・そういうこと♪」テレサ先輩がルシル君とわたし、そんでシャルちゃん用のデスクを順繰りに見てニンマリ笑う。同課メンバーのみんなには気付かれてるしなぁ、わたしとルシル君とシャルちゃんの三角関係が。

「あー、そうだったね。毎日顔を合わせていたのにね」

先輩方が残念がってくれるほどにわたしらはこの課に受け入れてもらえて、可愛がってもらろてる。と、「先輩たちは、学校には・・・?」ヴィータが小首を傾げて訊いた。ミッドチルダはもちろん、他の管理世界にも教育機関――学校はある。しかもほぼ小学校から高校までの一貫校。

「あたしは、出身世界(ヴァイゼン)のアタナシオス魔法学院を今年の6月に卒業」

「私は、家庭教師で済ませていたから学生生活は送ってないかな。だから学校に通うのって、少し羨ましい」

「私は、本局のウルスラ魔法教室を13歳の時に卒業よ」

テレサ先輩は魔法学院出で、リーリャ一尉は家庭教師の英才教育、そんでテレジア准尉は、本局内に設けられてる学校の出身やってことやった。才能とやる気があれば子供の頃から管理局員として働けるけど、学業を疎かにするのもアカンってことで本局内には8つの学習塾のような施設がある。本局から遠ければ遠い世界の出身の子供が、魔法教室に編入することが多いらしい。

「はやて達もそっちで勉強すれば良いのに〜」

「すいません、テレサ先輩。友達が待っていてくれますので」

ぶぅーって頬を膨らませるテレサ先輩に微苦笑を浮かべて返すルシル君。すると「なのは達もこっちに編入すればいいのに〜」テレサ先輩がこれまた無茶なことを言うてきた。そやから「馬鹿言ってんじゃないの、テレサ」リーリャ一尉が呆れた。

「まぁそういうわけで、八神チームはこれから休みが増えるから、その分みんなで頑張りましょう」

ガアプ課長がテレサ先輩たちのそう告げると、「はいっ!」先輩たちはビシッと敬礼した。そんでわたしらは改めて挨拶をした後にオフィスを出て、海鳴市へ直通転送が出来るトランスポーターの有る第零技術部へと向かう。

「そうゆうわけやから、これからは一段とシグナム達には苦労かけるけど・・・ごめんな」

廊下を進む中、わたしはシグナム達に謝った。わたしとルシル君が学校で楽しんでる中、シグナム達は変わらずに仕事や。

「いいえ、お気になさらず。航空武装隊としての仕事は、私にとってはいい経験であり鍛練となりますし、新しい発見もありますし」


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