マブラヴ
0829話
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こには驚きの色は殆ど存在していない。どちらかと言えば納得といった表現が適当か。
「性能的にはガン・ルゥ以上、サザーランド以下といったところか。勿論簡単な飛行が出来るのを思えばサザーランドよりも上なんだろうが……」
それよりも最大の問題は、昨夜コンピュータで調べた内容だった。
「戦術機のパイロットに適正が……それもかなりの適正が必要とされるらしい。で、結局パイロットになれない者も多い、と。その点を加味すると、戦力として考えればガン・ルゥの方がまだ上だろうな」
安物であるが故にガン・ルゥは操縦方法も難しく無いし、適正の類も一般的な人間なら大抵が操縦可能だ。
「……ガン・ルゥ以下か」
「もっとも、これはあくまでも第2世代の戦術機についてだ。マブラヴ世界では、既に第3世代の戦術機もあるらしいからな。そっちも同じようにガン・ルゥ以下なのかどうかは分からん」
「となると、もし向こうに援助する場合はどうするの? 私達が戦力として参加するのはともかく、向こうの兵器の底上げも必要でしょう?」
レモンの言葉に頷く。
実際、あの世界で使われている実弾だと突撃級のBETAに正面から対抗するということは不可能だ。それを考えれば、ビーム兵器を提供するだけでも……そう思ったのだが、そんな俺の言葉にレモンは首を横に振る。
「どうかしらね。私は戦術機というのはさっきの映像だけでしか見てないけど、アクセルの話だと、それ程頑丈って訳でも無いんでしょ? だとすれば、恐らくギアス世界でガン・ルゥに対して起きたのと同じ問題が起きるわ」
「同じ問題? ……あぁ」
強力な武器を持たせたとしても、機体自体がその反動に耐えられないという奴か。
実際、それが理由でガン・ルゥは遠距離からのミサイル専門になっていたんだしな。
だが、考えてみれば戦術機も似たような事になる可能性は高いのか。
「その辺に関しては、一度戦術機を分析してみないと何とも言えないでしょうね。寧ろ戦術機よりも既存の兵器を輸出する方がいいかもしれないわ。その場合は、シャドウミラー以外が兵器の輸出入を禁止している以上、私達が一旦買い上げて……って形になると思うけど」
「……そうだな。もう少し考えてみる」
シャドウミラーの機体は論外として、そうなると候補としてはKMF、MS、VFか。KMFはサクラダイトの問題で、VFはマブラヴ世界では空を飛ぶ事の恐怖がある。となれば、MS……か?
幸いストライクダガーならこっちにもかなりの在庫があるし、オーブでも鹵獲機が大量にあった筈。ちょうどこの前のロゴス暴走時にダガーLの設計図も入手してるし、ザフトからジン辺りを買うのもいいかもしれないな。
そんな風に考えつつ、マブラヴ世界についての相談を続けるのだった。
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