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転生とらぶる
マブラヴ
0829話
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うわ。……まぁ、もし強硬な態度を取っていれば、どうなったかは考えるまでもないでしょうけど」

 エザリアの言葉に、ブリーフィングルーム内がその時の事を想像したのか静まりかえる。
 確かにもしそんな事態になっていたとすれば、今頃オーストラリアという国そのものが崩壊していた可能性は高い。最もベストの結果としても、俺がそのままニーズヘッグでホワイトスターに転移して帰還するってところだろうな。

「過ぎた事を今話していてもしょうがないでしょう。話を戻すわよ。で、アクセル。あのマブラヴ世界にある、私達にとって有益な存在というのは何なのかしら? 個人的には私も覚えのある境遇だし手助けしたいとは思うけど、さすがにシャドウミラーや交流のある世界を巻き添えにしてまで……とはいかないわよ? 聞いた話ではユーラシア大陸の大半をBETAに制圧されている為に、資源の類も特に期待は出来ないでしょうし……あの戦術機? 確かに1997年という時代に人型機動兵器を作り上げているのは凄いと思うけど」
「いや、戦術機については後で話すが、正直な話、あまり期待出来ないだろう。俺達の利益になるのは、G元素という存在だ。トロニウムやサクラダイト、フォールドクォーツと同様に、マブラヴ世界特有の存在だ」

 そこまで告げ、レモンやマリューの視線に興味深い光が宿ったのを見て、ただし……と続ける。

「そのG元素ってのはBETAの巣、ハイヴのアトリエと呼ばれている場所に貯蔵されているらしい。そして、アトリエというのはフェイズ5以降のハイヴにしか存在しないって話だ」
「中国にあるオリジナルハイヴと呼ばれているのが、フェイズ6なのよね?」

 確認するように告げてくるマリューの言葉に頷く。

「つまりそのG元素を欲しいのなら、成長したハイヴを俺達で落とさなきゃいけないということか?」
「そうなるな。更に注意しないといけないのは、恐らくマブラヴ世界の国にしてもG元素を狙ってるって事だ。つまり、どこかの国と共同でハイヴを攻略した場合は山分けになる可能性が高い。……一応条約でG元素の所有権は国連にあると決められてるんだが、それを真っ正直に守る国は少ないだろうな」

 その言葉に、問いを発したイザークが不愉快そうに眉を顰める。
 実際どこのハイヴを攻略するにしても、そのハイヴがある国の亡命政権なりなんなりが、自分達の国内にあるハイヴだからという理由で所有権そのものを要求してくる可能性は低くない。
 イザークにはこう言ったが、山分けってのは最良の場合だろうな。
 まぁ、向こうの戦力で用済みだと攻撃を仕掛けてこようものなら、あっさりと返り討ちだろうけど。

「そのG元素を手に入れるのは、ハイヴを落とすしかないの? バジュラみたいに体内にあるとかは……」
「残念ながらその線は無い
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