宇宙戦艦ヤマト異伝
無人艦と凍結弾
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
星の女神は無数の異世界、多元宇宙《パラレルワールド》を訪れた。
様々な選択肢を試す為、幾度も時を遡り、可能性の種を蒔いている。
太陽系防衛戦が展開中の異分岐、複製世界《レプリカ》も大海の一滴に過ぎぬ。
原型《オリジナル》の世界に於いて、地球防衛軍は無人艦隊を建造したが。
水晶都市《クリスタル・シティ》中核の侵攻軍、暗黒星雲帝国艦隊に撃滅された。
外惑星連合軍が組織され、航宙宇宙軍の覇権に挑んだ時空体系に於いても。
無人戦闘艇母艦《オルカ》、無人戦闘艦《ヴァルキリー》を配備している。
女神は膨大な要素を組み合わせ、或る複製世界の蓋然性を高めた。
皮肉な事に、太陽黒点の大規模な活性化に起因する地球環境の激変が。
太陽系の同胞が相撃つ動乱を未然に防ぎ、新たな歴史への転回点となった。
平行宇宙の惑星CB-8、極寒の荒地と化した地球の姿が。
第1次外惑星動乱を眼前に控える太陽系で、現実化した。
氷河期に匹敵する惑星規模の寒冷化、異常気象が地球を席捲。
過酷な自然環境は人類の生存を許さず、二者択一を迫られた。
一時的に地球を放棄して全人類を避難させるには、時間が足りない。
航宙宇宙軍の総力を挙げても、焼け石に水。
火星も月も収容能力は限られており、大多数を見殺しにする選択を迫られたが。
救いの手を差し伸べたのは、外惑星連合軍だった。
宇宙に対する適応性の向上した彼等は、宇宙人国家連合の基礎を築いた。
地球人は更に謎の渡り鳥、《ムルキラ》の助けを得る事に成功した。
星間宇宙を吹き渡る風に乗りて歩む者に導かれ、避難民達は地球型の惑星に到達。
汎銀河人の祖となり、銀河連邦成立の端緒となった。
第1次外惑星動乱は発生せず、歴史が転換された。
シャチ達も巨大な宇宙水槽、《ノアの箱舟》に移され複数の惑星に移住。
様々な環境に適応を遂げ、子孫達が増殖を遂げている。
生体脳の実験を強行、無人戦闘艦を建造する者は現れておらぬ。
メローラ姫からの放送で記憶の封印が解除され、派遣軍を編成。
次元の壁を越える為、無人艦の急造が決定した。
ラザルス構成員となった犠牲者12名は脳内情報の複写、移植を容認。
シャチ達も特殊音声、訓練士を介し協力を申し出てくれた。
最先端の技術が投入され史実と異なる複製、人造生体脳を試作。
次元航行の際に艦体の損傷、劣化が懸念される。
修理の際には艦外活動が必要となり、作業員は絶対真空に曝される。
遠隔操作の補修手段が検討され、サイボーグの同行は不可欠と判断された。
科学者達は極寒の衛星エリヌス仕様の改造体オグ、作業体《K》の経験を基に研究を推進。
仮装巡洋艦バジリスクの乗組員が、多数の志願者
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ