第9話 ガイガンの野望
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場を急いで後にした。
フォードもそれの後に続いていった。
走りながら二人は会話した。
「奴は何だ?」
「サイボーグです。」
「サイボーグか、まあその内出てくるとは思っていた。TVにでてきたガイガンとかいうわけのわからん奴と関わりがありそうだな。」
「奴が操っています、彼女は俺の元上官です。」
「嫌な世の中だ。」
ゴードンはそういった瞬間だった。
空気を切る音が聞こえた。
次の瞬間、ゴードンが肩をおさえ血を流しながら倒れているのがみえた。
「大佐!」
「逃げろ、構うな。」
すると、赤い光が徐々に近づくのがみえた。
ジョアンナだ。
ゴードンが倒したと思っていたが、生きていた。
フォードはゴードンの肩をつかむと立ち上がらせた。
だが、ジョアンナの赤い目とサイレンサー付きのリボルバーはゆっくりと近づいてきた。
その時だった。
再び銃声が聞こえると、ジョアンナの体が宙を舞った。
すると、その中から見慣れた男がでてきた。
ハゲ頭とサングラスをつけた、今時時代遅れな80年代の格好をした男。
兄のサムだった。
「サム!!!」
サムの改造されたショットガンは光り輝いていた。
すると、サムはフォードにこっちに来いと手招きをした。
手招きをされたフォードはサムのほうに向かって走ってった。
ゴードンの肩を抱いたままだった。
「ゴードンはどうなった。」
「肩を撃たれてる。」
「とりあえず、ここから出るぞ。」
サムはそういうと、フォードとともにゴードンの肩をかつぐとそのまま彼を引きずるように連れていった。
負傷兵をまるで、仲間の兵士が助けに行くように。
やがて、3人はそのまま去って行った。
数分後、フォードたちがいなくなった後にジョアンナは立ち上がった。
ジョアンナの意識を乗っ取っていたガイガンはふと、体に受けた銃弾の痕跡を見た。
すると、ジョアンナの腹部を覆っていた装甲に少しの凹みがあった。
かなり改造されたショットガンだったんだろう。
「バカどもめ。」
ガイガンはフォードたちを内心笑っていた。
実はこういった事は彼の戦略の一つでもあった。
ゴードンの戦闘技術と、サムのショットガンの威力は想定の範囲外だったがガイガンはわざわざフォードの前に出てきたのは別の策略があったからだ。
元々幽閉された彼を救いサムが来るのはわかっていた。
そして、その隙に彼はドローン軍団を世界中の都市に配置していた。
トロント、大阪、ロンドン、モスクワ、ベルリン、ジャカルタ、カルカッタ・・・。
ガイガンはこうして邪魔者の時間を稼ぐ世界中に兵士と、自分の本体を送り込んでいた。
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