第9話 ガイガンの野望
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使い、フォードの首をつかみ持ち上げた。
だが、フォードの表情に苦悶はなかった。
それどころか、敵の卑小さに対する嘲笑があった。
「機械的と思ったが、随分と感情的だな。お前は人間を軽蔑しているが人間以下の存在だ。」
「お前を仲間にして彼女と仲良くさせてやろうと思っていたが、見当違いだったようだ。ここで死ね。」
すると空気を切り裂き、ジョアンナの頭が何か撃たれた。
ジョアンナの体は大きく吹き飛ぶと、壁にぶつかった。
「女に嬲られるとは、弱くなったな少尉。」
太く男らしい声だった。
ふと、煙がたちこめると奥から大柄な男がでてきた。
ゴードンだった。
彼の手には大きなショットガンがあった。
すると、破壊された壁の中からジョアンナが出てきた。
ジョアンナを乗っ取っていたガイガンは口にショットガンの弾を咥えていた。
そして、一気にかみつぶすと、ゴードンの方へと向かっていった。
その動きは非常に素早かった。
だが、ゴードンの動きはそれ以上に速かった。
ジョアンナの存在に気づいていたゴードンは素早くアッパーカットを繰り出した。
「まあまあのスピードだ。」
ジョアンナの体は宙に浮くと、大きく舞い上がった。
フォードは一瞬の出来事に目が点になっていた。
やがて、地面に大きく着地すると素早く受け身をした。
ジョアンナの中を乗っ取っていたガイガンは驚いていた。
人間は強い。
思っていた以上に強い。
「貴様、一体何者だ。」
ゴードンは女性の口から信じられない以上に野太い声が聞こえたことに少し驚いたが、まあ世の中そんなもんだろうと思った。
そもそも身長200m以上の怪獣がいる時点でこの世界はどうかしているのだと感じていたからだ。
「元コマンドー部隊隊長にして、地下格闘技場の殿堂入りチャンピオンだったボクサーだよ。」
「化け物か、貴様!」
ガイガンはジョアンナの体を繰り出すと、再びゴードンの方に向かっていた。
すると左腕の義手でゴードンの体を殴ろうとしたが、ゴードンは素早く受け止めた。
ガイガンは冷静に、少し距離を置くと彼の首をフォード同様につかんだ。
だが、ゴードンはそれを力づくで解除すると、そのままジョアンナの腕をつかみ地面にたたきつける一本背負いを食らわせた。
ジョアンナの体は再び地面にたたきつけられると、義目の赤い光を失い機能停止になっていった。
「俺より強い・・・。」
フォードは愕然としていた。
そんなフォードの傍によると、ゴードンは彼を無理矢理立たせた。
「大丈夫か?」
「大佐って化け物ですか?」
「お前もその内こうなる。」
ゴードンは冷静にそういうと、その
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