第9話 ガイガンの野望
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ノンや平和活動をする若者をみせた。
「時には『無能な働き者』もうまく利用した。」
次に、ケネディ大統領が暗殺される映像をみせた。
頭がふきとぶケネディ大統領が永遠とうつっていた。
「抜け駆けして英雄になろうとするやつには死んでもらっていた。」
そして、やがて映像は9.11にうつった。
同時多発テロはフォードも覚えていた。
当時はTVでみていて世界が終わると感じていた。
「だが、これが原因でそれもうまくいきづらくなっていた。まあ、無論こういうことをするようなやつは死んでもらっていたようだが。」
次に彼はビンラディンの死骸をみせた。
射殺されたビンラディンと部下たちを米軍の部隊が蹂躙していた。
すると、その中の一人をガイガンはみせた。
「君の知人も駒に過ぎなかったようだ。」
その中にいたのはゴードンだった。
話に聞いたことがある。
ビンラディン暗殺に関わったと。
「しばらくはゴジラや怪獣たちが『敵』だったが今は別の物に変わった。」
すると、モニターは今度はクラウンをうつした。
赤い髪と白いメイクをしたテロリスト。
以前、フォードが関わった男だった。
あの豪華客船で、虐殺と破壊をのためだけに襲撃したテロリスト。
「彼のような存在は世界共通の敵だ」
するとモニターは再び黒い画面に戻った。
フォードは、再びジョアンナのほうをみた。
というよりも、その中にいたガイガンを見たという感じだったが。
「これが君が守ろうとしている世界だ、君が世界を守ろうとするたびに『支配者』の支配は進んでいく。そして、それを終わらせるには人類の社会の破滅以外ないのだ。これでも、君は世界を守るのか?」
「守る。」
フォードは即答した。
迷うことはなかった。
たとえ、どんなに世界が腐っていてもフォードは守りたかった。
「なぜだ?」
ガイガンは理解できなかった。
こういった映像をみせて、フォードも支配下にしようとしたが不可能だったようだ。
そんなガイガンを後目にフォードは答えた。
「妻子のため、兄のため、友人のため、そして人々のためだ!」
「なぜだ、ともに世界をリセットしていい世界に作り替えようと思わないのか。」
「思わない。」
「クラウンやビンラディンのような混沌を生むテロリストやシンクレアやモナークのような支配者から、この世界を救うにはたった一つの方法しかないのだ。それは腐った人類社会を滅ぼすことだ。」
「お前は、シンクレアを侮辱した。だがお前はシンクレアよりおろかだ。」
ジョアンナの目は赤く鋭く輝いた。
間違いなく、ガイガンは怒っている。
ガイガンはジョアンナの義手を
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