第9話 ガイガンの野望
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やろう。」
フォードはゾッとした。
ヒオの正体に気づいていたのだ。
今までの敵とは違う。
ヒオも怯え、ポケットの中で縮こまっていた。
本当は怖くて泣きそうになっていたが、抑えていた。
「今から100万年近く前、地球にいた古代の先住民族と宇宙人との間で戦争が起きた。その結果、眠っていたゴジラが核のエネルギーに誘われて蘇った。その結果宇宙人は敗北し、先住民族もゴジラの強すぎる力の前に滅んだ。」
ガイガンはするとゴジラの画像をみせた。
そして、いくつかの核爆発の画像も次にみせた。
フォードはヒオを守るために胸ポケットをやさしくさすった。
「だが、宇宙の列強種族はどうしても地球をあきらめることができなかった。彼らは一部を地球に残した。その後、彼らの一部は常に政治や経済のバックを支えていくことにした。」
ガイガンはさらに次々の画像をみせた。
エジプトのファラオの壁画、中国の始皇帝、そしてローマ皇帝。
フォードは彼の意図してることがわかった。
モナークは常に世界の闇で、政治や経済を動かしていたのだ。
「そして、そのたびに彼らは考えていた。秩序はどのようにして保つのか。完全な世界はどのようにして生み出すのか。そこで彼らは時の権力者たちを裏で操っていた。だが、そのたびに権力者は覇権を衰退させていった。」
やがて、スペインの無敵艦隊をみせた。
次にそれを打ち破ったイギリスのエリザベス1世をみせた。
まるで、スペインがイギリスに勝ったことを暗喩するように。
「スペインがイギリスに負けるとイギリスに、イギリスがアメリカに負けそうだとみるとアメリカに彼らは援助した。」
やがて、次に彼はアドルフ・ヒトラーと行進するナチスドイツの軍隊をみせた。
ヒトラーの高く、突き刺さる演説がフォードたちの前に広がった。
映像だったが、フォードは圧倒された。
「モナークは考えた、国民は常に大きな闘争を求めている。秩序ある世界を作るためには闘争を常に出さなくてはならない。彼らはそこで、ヒトラーやヒロヒトのような『敵』を作り出した。」
次に映ったのは旧日本軍のゼロ戦と真珠湾攻撃だった。
その後、原爆とヒトラーの自殺写真をみせた。
「もう『敵』がもう使えない場合は潰した。やがて彼らは世界のバランスを保ち、敵を作り出す場合はアメリカ国内にも必要とわかり、時には国内の『権力』を『敵』にしたのだ。」
彼はそういうとソンミ村の虐殺をみせた。
そして、枯葉剤やナパームでベトナム人の村を攻撃する米軍の映像もみせた。
延々と延々とループ再生するように。
まるで、壊れた蓄音機が同じ音楽を聞かせるように。
彼はそこを延々と再生した。
そして、ジョン・レ
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