二十四章 幕間劇
短刀の持ち主×藤川での茶の湯
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れば安いもんだ。だけどひよの手持ち金では足りそうには思わない。
「ひよにしちゃ見上げた心掛けだと思ってな。金が足りねーっつーから、オレが貸してやるって言ったんだけどよ」
「い、いいですよ・・・・そこまでして買うものでも・・・・」
「俺にとってはいいんじゃねえの?武器は少しでも良い物を持った方がここに置いてある武器が可哀想だ、ここに置いてあると宝の持ち腐れだぞ」
「で、でも・・・・・」
「でも?なんだよ」
「・・・・あとでたくさん利子取ったりしません?」
「するかバカ。そんなの数えるのが面倒だ」
そう言うと思ったがひよは弱腰となっているので、俺からは?と来たので今は持ち合わせが無いから無理と断りを言った後に、小夜叉から借りるのか立て替えるのかどっちだという二択で来た小夜叉だった。俺にとっては二択じゃなくて一つにしか聞こえない、で、ひよはまた「でも・・・・」とか言うから今度は何だと思った。
「でもなんだ」
「・・・・おっかあが、借金だけはするなって」
「なら早く言えよ!」
「ご、ごめんなさーい!」
「・・・・母の遺言なら仕方がねえ」
そう言うとひよはまだ生きているというから、なら金はくれてやるからさっさと買って来いと言ったらそんなのもっとダメとか言ってたが正直小夜叉の金を受け取ってさっさと買ってきた方が身のためだぞと。小夜叉が買えと言ってんだから大人しくとか、小夜叉も少しは成長したなー。
「これ。お主ら、何の騒ぎじゃ」
「か、一葉様っ!」
「貸すだのくれてやるだの、何とも景気の良い話が通りの向こうまで聞こえておりましたぞ?」
「俺もそう思った、ややこしい話になっているそうだ」
「別にややこしかねえだろ」
そう言ったら小夜叉だったからなのか、一葉が聞いてやると言った。で、一葉達を交えてもう一度説明をする事になった俺だった。
「・・・・なるほど。ひよはそこの短刀が欲しいと」
「み、見てただけですけど・・・・。あればいいな、って」
「少しでも一真様のお役に立ちたいとは、健気ですなぁ」
「・・・・で、その代金を小夜叉が貸してやるなり、出してやるなり言うておった訳か」
「こいつの母の遺言が『借金だけはするな』らしいから、じゃあくれてやるって言ってたんだけどよ」
そしたらひよはもう一度母は死んでないと言ったが、せっかく金を出してくれるというのならお礼の一つでも受け取ればいいというのは俺と幽の賛成意見となった。小夜叉はたまにはイイ事言うじゃねえかと幽に言うが、幽はいつもいい事しか言うてないと言うが、俺的には幽が言う事はどうでもいいとして一葉も賛成意見のようだからどうして受け取らないのかが問題だ。
「ふむ・・・・良い短
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