【SAO】赫奕たる異端者
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の戦いはあっという間に燃え広がり、見えない化物のようにプレイヤーを食いつくした。
そしてその中で最後まで立っているプレイヤー ――それこそが。
「何故だ……!?死なない筈があるか!!死なない筈が……ッ!!」
銃を握る筈の腕を欠損し芋虫の様にもがきながら叫ぶ銃士Xに応えたのは、「死なないプレイヤー」の握るバハウザーM571の銃口だった。拳銃の分類でありながら20mm徹甲弾を発射することを前提に設計されたその化物は、装甲車の鉄板さえ容易に貫くことから「アーマーマグナム」の異名を持つ。
そしてそれを突きつけるプレイヤーは、どこまでも淡々と、無表情に、無感動に、そしてどこか疲れたような表情で一言漏らした。
「所詮、遊びだ」
プレイヤー名、「Chirico(キリコ)」。
その別名を「触れ得ざる者」と呼ぶ。
= =
元ネタは言うまでもなく装甲騎兵ボトムズの主人公にして異能生存体のあの人。
つぶやきで書いた時に「女の子ですよね?」と言われたので女の子ということにして、下記のような設定を作ってみた。
名前:宮尾桐子 女性 16歳
小学校の頃に両親と死別し、兄と二人暮らしをしていた少女。
短めの髪の毛と他人を射抜くような深い瞳がミステリアス、とは彼女の同級生の言。
一見して不愛想に見えるが、それは両親との死別以来不運に見舞われ続けたせいで表情筋が麻痺している所為。そのため気の置ける相手には微笑みをみせたりするし、ムッとすると嫌味くらいは言う。兄の事は唯一の家族として愛しているが、周囲は「そのうち結婚するとか言い出すんじゃないか」と思ってしまうほど一途。
数年前に兄が肺を患って入院。治療費を確保するために中卒でてっとり早くお金を稼げる方法を探した結果、兄の持っていたアミュスフィアでGGOを開始した。
初めの頃は四苦八苦しながらもなんとかゲーム内でお金を稼いでいたが、次第に「一度もゲームオーバーになったことがない」という噂を聞きつけたプレイヤーに執拗なPKを仕掛けられるようになり、精神を摩耗させていく。それでも常にゲームオーバーにならず生き残ってお金を稼ぎ続けるのは、兄に少しでも楽になって欲しいという思い故である。
アバターは少しでも強そうに見えるようにと男性。ステータスはややstr寄りのバランス型で、何でもオールマイティにこなす。
ちなみに兄の名前は「燈」。入力を間違えて女性アバター「フィアナ」を使っていた。
桐子が実力5割、人徳2割、運3割で生き延びているのに対し、燈は実力10割でも生き延びられる超実力派プレイヤーだった。GGOを始めた理由は桐子の小遣いを確保するためであり、何度かゲームオーバーになったことはあるもののその純粋な実力は桐子を上回る。ただ、桐
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