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第四真祖一家が異世界から来るそうですよ?
YES!ウサギが呼びました!
第十一話 「元仲間のカミングアウト」
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な直轄の幹部が半分、そしてその傘下のコミュニティの幹部が半分なんです・・・・・・そして今回の主催は『サウザンドアイズ』の傘下コミュニティの幹部『ペルセウス』・・・・・・双女神の看板に傷がつく事にも気にならない程にお金やギフトに執着しているので・・・・・・お金を積まれればゲームの撤回ぐらいは容易にやるってのけるでしょう」

黒ウサギは悔しさで顔を伏せながら言った。この箱庭においてギフトゲームは絶対の法である。故にギフトゲームで奪われた仲間を取り戻す方法もギフトゲームしかないのである。
かつての仲間を取り戻すチャンスであったのにそのチャンスそのものが消えてしまったのだ・・・・・・悔しいのは当然の事である。

「『ペルセウス』ね・・・・・・誇りを簡単に泥塗りにするとは随分と名前負けしたコミュニティだな」

「全くだな、まぁ〜世の中そうそう思い通りにはいかないって事だな・・・・・・そう言えばその仲間ってのは一体どんな奴だったんだ?」

「そうですね・・・・・・一言で言うなら超絶の美人さんです。その上思慮深くて黒ウサギよりも先輩でとても可愛がっていただきました。何よりも印象的だったのはスーパープラチナブロンドの髪です。指を通すと絹糸みたいに肌触りが良くて湯浴みの時は濡れた髪が星の光でキラキラと輝いて・・・・・・」

黒ウサギはかつての仲間を思い起こし、嬉しそうに語っているなだが・・・・・・その容姿に似た人物に古城と雪菜は心当たりがあった・・・・・・それはつい先程のゲームで相手した少女に驚く程、似ていたからである。

「へぇ〜よくわからんが見応えはありそうだな」

「はい。近くにいるのならせめてもう一度だけお話したかったのですが・・・・・・」

「あ〜黒ウサギ?そいつはもしかしてなんだが・・・・・・髪に大きめのリボンをしていてなかったか?そんで俺達と同じ吸血鬼だったりしないか?」

「え?確かに吸血鬼ではありますが・・・・・・どうして古城さんがレティシア様のリボンの事を知ってらっしゃるのですか?」

「あ〜やっぱりか」

予想どうりの回答に思はず天を仰ぎたくなる古城だがそうしている間に、雪菜が窓に視線を向けて窓に近づいていく。

「古城さん、どうやら昼間の少女が来たみたいです」

「え?・・・・・・ってレティシア様!?」

雪菜が開けた窓の外にはにこやかに笑う金髪の少女が浮いていた。

「こんな場所からの入室で済まない。ジンには見つからずに黒ウサギと会いたかったんだが・・・・・・なかなか嬉しい事を言ってくれるじゃないか。だが様はよせ、今は他人に所有されている私は『モノ』だ 、『箱庭の貴族』ともあろうものが『モノ』に敬意を払っていては笑われるぞ」

「そんなことはないです!すぐにお茶を入れてきます!!」

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