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第四真祖一家が異世界から来るそうですよ?
YES!ウサギが呼びました!
第十一話 「元仲間のカミングアウト」
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・・・・・古城さんの想像であっていると思います」

それは飛鳥が外道とは言え、他者の「イノチ」を初めて奪った事である。つい昨日まで命の遣り取りをした事のなかった少女が自身の手で手にかけた事実はゲームの余韻が冷めた事で、一気に圧し掛かったと考えるのはそう難しい事ではなかった。

「・・・・・・ならお嬢様は俺が探して来るからお前ら先に帰ってていいぜ?」

「「「え?」」」

「十六夜・・・・・・いいのか?」

「まぁ〜俺は今回のゲームに参加してないからな・・・・・・少しは役に立っておくさ」

「ですが今の飛鳥さんは恐らく・・・・・・」

「一人でいたいってんだろ?それでも誰かそばに居るだけでだいぶましになるもんだぜ?」

そう言いながら飛鳥を探しに歩き出す十六夜であった、だが彼はその行動がのちに最愛の相手になる少女を意識する切っ掛けになるという事をまだ知らない。

後日、十六夜と飛鳥がよく一緒に居る所を目撃されるようになったのだがそれはまた、別の御話しである。




その後、本拠に戻った古城達は思い思いに休んでいたが黒ウサギは昨日ジンが話していた『ノーネーム』のかつての仲間が出品されるゲームに十六夜と古城の参加する事を申請しに出かけて行ったのだが。

「・・・・・ただいま戻りました」

日が沈んで月が上り始めた頃に黒ウサギは帰ってきたが、その表情は優れなく、雰囲気も非常に暗く重い。

「一体どうされたのですか黒ウサギさん?なんだか元気がありませんが?」

「それが・・・・・ゲームが中止になってしまったんです」

雪菜の問い掛けには今にも泣き出しそうな悲しい目をしてそう答えた。

「中止?なんだよそれ、ゲームっていうのはそんなに簡単に撤回できるもんなのかよ?」

十六夜はその悲報を聞き、非常につまらないといった様子で黒ウサギに訪ねた。

「その・・・・・・どうやら巨額の買い手がついてしまったようでして・・・・・・」

「ジンに聞いたんだが、そのゲームは『サウザンドアイズ』が主催なんだよな?それなら白夜叉に言ってどうにかならなのか?」

「・・・・・・はい」

「チッ、本当につまらねえな。所詮は『サウザンドアイズ』も売買組織ってことか。エンターテイナーとしちゃ五流もいいところだぜ。名のある巨大なコミュニティの癖に『サウザンドアイズ』には誇りってものがねぇのかよ」

十六夜は盛大に舌打ちを打った、とわいえ十六夜の言い分ももっともな事で、一度ゲームの賞品として決まっていた『モノ』を金を積まれたからという理由で撤回する、というのは主催者(ホスト)としてはあまりにもよろしくない行為であった。

「仕方がないですよ。そもそも『サウザンドアイズ』は群体コミュニティで白夜叉様のよう
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