人間関係の面倒くささ
[8/8]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
以上揉めることもなく、
あの三人が仲良くなれるかもしれない方法が」
「……なぁ比企谷。
それってコレを班決めから外す方法か?」
「ぐ、やるな鳴滝。
その通りだ」
何でダメージ受けてんの?
俺何もしてないよね?
「そう言う鳴滝君は何か別の案があるのかしら?
と言うか、貴方は何か情報があるのかしら?」
「何でそんなに喧嘩腰なの?
…まぁ強いて言うなら五月蝿かった。喧しかった。
教室に居るのがいつも以上に苦痛だった」
「そんなに五月蝿かったんだ…」
「まぁ方法と言うなら…比企谷の意見と近い。
コレが全員+αで行く」
「…頭大丈夫?」
雪ノ下が俺の頭を心配…してないな。
どうやら感にさわった様だが、最後まで聞かないうちから罵倒するのは如何なものか?
「お前こそ大丈夫かよ。
そんなに犯人撲滅したいの?」
「あら、そんなことは言ってないわ。
私は犯人を探すしか無いと言っているだけよ」
その後どうするのか言わない時点でもう予想が出来るんだが…。
「そもそも班決めの人数は3人一組。
そしてコレのグループの人数は見積もって4人。
なら二班に各々で入り、グループ外の奴を誘って同じ場所へいけば問題はないはずだ」
「ああ!そっか!その手があったんだ!」
「だがその場合、葉山のグループに強制参加させられるんじゃないのか?
俺は正直御免だな」
「俺だって御免だ。
だが、こう言った方法もあるのだと、頭の片隅の奥の奥に置いとけば良い」
「それ遠回しに忘れろって言ってない?」
「どうだろうな?」
俺としてはこいつに俺の意見が採用されるのが嫌なだけだ。
「……わかった。参考にしてみるよ」
「参考にするなら丸パクリは止めてくれよ」
「……ヒキタニ君の意見でやらせてもらうよ」
「あっそ」
「「「………」」」
そんな経緯があって、葉山の依頼は終了した。
後日、葉山は件の3人に「一緒にいかない」と断りを伝え、
最終的にあの3人が仲良くなると言う結果となった。
「なぁ、鳴滝」
「ん?どした」
窓際で外をぼーっと眺めていると、比企谷が話しかけてきた。
「お前はどこに行くのか決めたのか?」
「俺は当欠するから関係ないぞ」
「へ?何かあるのか?」
「んー……まぁな」
「っ…そうか」
…どうやら比企谷は俺の考えていることを察したようだ。
流石は人間観察がうまいだけのことはある。
「まぁ、確り行ってこいよ」
「おう」
それっきり俺達は会話をせず、チャイムがなるまで二人して外を見てぼーっとするのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ