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元虐められっ子の学園生活
人間関係の面倒くささ
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以上揉めることもなく、
あの三人が仲良くなれるかもしれない方法が」

「……なぁ比企谷。
それってコレを班決めから外す方法か?」

「ぐ、やるな鳴滝。
その通りだ」

何でダメージ受けてんの?
俺何もしてないよね?

「そう言う鳴滝君は何か別の案があるのかしら?
と言うか、貴方は何か情報があるのかしら?」

「何でそんなに喧嘩腰なの?
…まぁ強いて言うなら五月蝿かった。喧しかった。
教室に居るのがいつも以上に苦痛だった」

「そんなに五月蝿かったんだ…」

「まぁ方法と言うなら…比企谷の意見と近い。
コレが全員+αで行く」

「…頭大丈夫?」

雪ノ下が俺の頭を心配…してないな。
どうやら感にさわった様だが、最後まで聞かないうちから罵倒するのは如何なものか?

「お前こそ大丈夫かよ。
そんなに犯人撲滅したいの?」

「あら、そんなことは言ってないわ。
私は犯人を探すしか無いと言っているだけよ」

その後どうするのか言わない時点でもう予想が出来るんだが…。

「そもそも班決めの人数は3人一組。
そしてコレのグループの人数は見積もって4人。
なら二班に各々で入り、グループ外の奴を誘って同じ場所へいけば問題はないはずだ」

「ああ!そっか!その手があったんだ!」

「だがその場合、葉山のグループに強制参加させられるんじゃないのか?
俺は正直御免だな」

「俺だって御免だ。
だが、こう言った方法もあるのだと、頭の片隅の奥の奥に置いとけば良い」

「それ遠回しに忘れろって言ってない?」

「どうだろうな?」

俺としてはこいつに俺の意見が採用されるのが嫌なだけだ。

「……わかった。参考にしてみるよ」

「参考にするなら丸パクリは止めてくれよ」

「……ヒキタニ君の意見でやらせてもらうよ」

「あっそ」

「「「………」」」













そんな経緯があって、葉山の依頼は終了した。
後日、葉山は件の3人に「一緒にいかない」と断りを伝え、
最終的にあの3人が仲良くなると言う結果となった。

「なぁ、鳴滝」

「ん?どした」

窓際で外をぼーっと眺めていると、比企谷が話しかけてきた。

「お前はどこに行くのか決めたのか?」

「俺は当欠するから関係ないぞ」

「へ?何かあるのか?」

「んー……まぁな」

「っ…そうか」

…どうやら比企谷は俺の考えていることを察したようだ。
流石は人間観察がうまいだけのことはある。

「まぁ、確り行ってこいよ」

「おう」

それっきり俺達は会話をせず、チャイムがなるまで二人して外を見てぼーっとするのだった。
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