人間関係の面倒くささ
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無理だな」
悉く却下を示される俺の意見は、言う旅に葉山の顔をしかめさせた。
「いや、出来るだろ。
例えば…全員の前で女子のスカート捲るとか?」
「そんなことできるはずないだろ!」
「いや、さすがに冗談だから」
何でそんなにむきになるの?
まぁやってくれるなら確実に変態のレッテルを張られることになるけどさ。
「……」
2年F組教室。
あの後、雪ノ下から件の3人を知るために情報を集めろと指示を受けた。
俺としては、情報集め事態はやることに遺憾はない。
だが葉山の依頼のためと言われるとやる気が上がるどころか落下する勢いだ。
「あいも変わらず喧しい…」
葉山のグループはいつも通り騒ぎ、後列の空間を目立たせている。
やれ葉山が将来を見据えている。
やれこれからは真面目系だ。
やれ少年の心を忘れたらヤバい。
あの野郎に限っては、何処へ行こうとも親の仕事を継ぐだろうことが目に見えている。
そして真面目系だと発言をするのなら、今すぐにでも勉強しやがれと言ってやりたい。
あと少年の心以前に落ち着きをもて馬鹿野郎。
「…はぁ」
その日の昼休み。
俺はこれと言った情報を集めることができなかった。
「で、何かわかったのかしら」
放課後、部室にて比企谷が「謎はすべて解けた」と豪語し、
今回の件に関わっている5人が部室へと集まった。
「犯人については分からん。だが一つ分かったことがある。
あのグループは葉山のグループってことだ」
「…あぁ、そゆこと…」
「はぁ?今更なに言ってんの?」
「えっと…どういう意味?」
まぁ理解できないのは分かってた。
「言い方が悪かった。
つまり、葉山の為のモノって意味だ」
「別に…そんなことないと思うけど」
「葉山、お前はお前が居ないときの3人を見たことがあるか?」
「あ、いや…無い…けど」
「アイツ等は三人だけの時は全然仲良くない。
分かりやすく言えば、アイツらにとって葉山は『友達』で、
それ以外の奴は『友達の友達』なんだよ」
「あっさ。関係浅」
「それ凄い分かる。
会話を回してる中心の人が居ないと気まずくなって携帯弄っちゃう」
「仮に貴方の言うことが本当だったとして、
3人の犯行動機の補強にしかならないわ。
犯人を突き止めない限り、事態は終息しないと思うのだけど」
どんだけ犯人突き止めたいんだよ。
拷問とか尋問とかしたくてたまらない人?
普段の饒舌ってこう言う場で生かされるんだなぁ…。
「葉山、お前が望むのなら穏便に解決することが出来るぞ。
犯人を探す必要もなく、これ
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