人間関係の面倒くささ
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とか知ってるか?」
「(ああ、ネットにある素人投稿のあれだろ?」
「(そこにさ、ニコポって用語があるだろ?」
「(ニコポ……っ!まさか!」
「(ああ。アイツは男女構わずにあの笑顔を振り撒く。
もしかしたら…いや、もしかしなくてもそう言う趣味や嗜好があるかもしれない…」
「「(…掘られる!」」
俺と比企谷は二人して尻を押さえる。
結論…葉山隼人はホモ、若しくは両刀。
「…詰まり、事態の収集を図れば良いのね?」
「う、うん。そう言うことだね」
「なら、犯人を探すしか無いわね」
「うん!よろし……え?何でそうなるの?」
「チェーンメール。
あれは人の尊厳を踏みにじる最低の行為よ。
自分の顔や名前を出さず、ただ人を傷つけるために誹謗中傷の限りを尽くす。
止めるならその大本の根元を根絶やしにするしか効果はないわ。
ソースは私」
「実体験かよ…」
「根絶やしにしたんだ…」
雪ノ下も雪ノ下でそう言った虐めにあってきたようだ。
今度からもう少し当たりを弱くしてやろう。
「兎に角、そんな人間は確実に滅ぼすべきだわ。
それが私の流儀。
私は犯人を探すわ。一言言うだけでパッタリ終わると思うわ。
その後どうするかは貴方の最良に任せる…それで構わないかしら?」
「あ、あぁ…それで良いよ…」
妥協したのか?
て言うかやっぱ心のそこから心配している訳じゃないな。
そうでないのなら食い付く筈だし。
「メールが送られ始めたのは何時から?」
「…確か先週末からだよな?」
「うん…」
「先週末…あぁ、そう言うことか」
「え?分かったの?」
「何お前、探偵?」
比企谷が俺の言葉に何故か引いた感をだす。
「大体のグループでは仲良くがモットーになっている節がある。
ではそこにそのグループ以下の人数でグループを作る場合、確実に誰かが溢れることは自明の理。
もしもそこに『自分以外の誰かが』なんて考えが浮き出たとするのなら?」
「……グループ……班?…職場見学か!」
「正解だ。
まあそんなちんけな班決めで内輪揉めを起こすのなら、
程度の浅いグループだったって事だろ。
何とも浅い友情なのかねぇ?」
「…確かにこう言うイベント事のグループ分けは今後の関係性に関わるからね…。
ナイーブになる人もいるんだよ…」
「職場見学のグループは三人一組。
四人から三人選ぶんだから、一人は必ずハブになる。
当然誰かを蹴落とすよな」
「じゃあ、その三人の中に犯人がいると見て間違いないわね」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
今度は何だよ。
また話の腰を折るような発言か?
いい加減にしとけよ腐れ外道…
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