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ルドガーinD×D (改)
十二話:うちの猫は可愛いです
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かも

べ、別にルドガーのことが好きとかそういうのじゃないんだからね!
……き、気にはなってるけどにゃ。
あれからルドガーの事を少し意識しだして以前より多く猫の姿で撫でて貰ったりするし
気づいたらルドガーの事を目で追ってたりするけど
これは恋とかそういうのじゃない……と、思うにゃ。

「それにしても……『ちょっとシャワー浴びてくる』なんてルドガーは誘ってるのかにゃ?お姉さんを誘ってるよね?」

お姉さんをこんな状態にしておいてなおかつこんな生殺しのようなことをするなんて
ルドガーはもしかしたらSっ気があるんじゃないのかにゃ?
そんなことを考えながらソロソロと足音を立てないようにしながら風呂場に近づく。

「♪〜♪〜♪」

扉の向こうからは呑気な鼻歌が聞こえてきて相手が完全に油断しているのを伝える。
さっきはこっちがやられっぱなしだったから今度はお姉さんが慌てさせてあげるにゃ。
どうせならそのままルドガーを食べちゃおうかにゃん♪

するりと着物を脱ぎ捨て突入の準備を整える。
そして、定番とも言える台詞を言ってみる。

「ルドガー、背中、流してあげようかにゃ?」
「なっ!?もしかしてすぐそこにいるのか!?」
「じゃあ、入るね♪」
「ちょ、ちょっと待ってくれ!」

ルドガーの慌てふためいた声に若干の優越感を感じながら扉を押し開けると
石鹸を持ったまま明らかにテンパっているルドガーが酷く慌てた様子で
前を隠せるものがないかと探していた。

「な、なんで裸なんだ!?」
「可笑しなこと言うにゃ。お風呂で裸は普通の事にゃ」
「いや、そういう事じゃなくてさ…その……」

これ見よがしに自慢のダイナマイトボディを見せつけてあげると
顔を真っ赤にして目を背けるルドガー。
そうにゃ、その反応にゃ!それが欲しかった反応にゃ!!

「にゃはははは!お姉さんの魅力にようやく気づいたかにゃ」
「取りあえず、タオルだけでも巻いてくれないか…」
「手加減する気はないにゃ」
「じゃあ、せめて俺にタオルを巻かせてくれ」
「男らしくないにゃ」
「うっ!」

そこまで言うと観念したのか諦めて背を向いて座り込むルドガー。
しまったにゃ……ルドガーのモノを確認してなかったにゃ、不覚…っ!
まあ、それは今後のお楽しみとして取っておくとするとして……今は―――

「それじゃあ、私が洗ってあげるにゃ♪」
「背中を流すんじゃん無かったのか!?」
「だって、洗わないことには流せないでしょ」
「俺、もう洗ったあとなんだけど……」
「つべこべ言わないにゃ」

ブツブツと言うルドガーを無視して背中を洗い始める。
それにしても…ルドガーって意外と筋肉質な体にゃ。
もしかして着痩せするタイプなのかにゃ?

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