暁 〜小説投稿サイト〜
ルドガーinD×D (改)
十二話:うちの猫は可愛いです
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
てくれた兄さんは……いないんだな。
そんなの分かりきってたことなのになあ……。
どうして探してしまうんだろうな……。



「そ、そこはだめにゃ…♪」



何やら艶めかしい声を上げて鳴きだす黒歌……はあ。
こいつはまた俺をいじろうとしているのか?
だが、いつもいじられっぱなしの俺だと思わないことだな!

「にゃ!?きゅ、急に激しすぎるにゃ!」

黒歌を撫でる手をいつもより強めるとそんな声を上げる。
いつもならここでやめてあげるのが俺だが今日の俺は一味違うぞ?

「そうか?まだまだだと思うんだけどな」

「ひゃっ!そ、そこはだめにゃあ…」

「ダメって言ってるのに体は全然嫌がってないよな?
 いつでも逃げれるのに少しも逃げようとしてないぞ」

「だ、だって気持ちよくて体に力が―――ひゃう!?」

「ここが気持ちいいのか?」

「にゃ、にゃ…だ、だめぇ…気持ちいぃ…」

「随分と従順になってきたな」

「言わないでぇ」

俺はただ単に黒歌を撫でてるだけだからな?
別にいやらしいことなんか少しもしてないぞ。
猫の喜ぶポイントを撫でてるだけで何もエロいことなんかない……声以外は。

「も、もっと…欲しいにゃ」

「ダメじゃなかったのか?今ならやめてもいいんだぞ?」

「うう、ルドガーのイジワル……」

「俺は黒歌の嫌がることをやりたくないからここでやめるよ」

「ま、待ってにゃ!……お願いだからやめないでぇ」

「しょうがない奴だな……それじゃあ、これなんてどうだ?」

「あっ…あっ!き、気持ちいいにゃ…っ!?は、激し過ぎ―――にゃああああん!!」

もう一度言うけど俺はただ単に猫黒歌を撫でてるだけだからな?
やましいことは一つもない。





結局、俺と黒歌のスキンシップは黒歌が人の姿に戻ったことで終了した。
いや、猫の状態なら撫でれたけど人の姿は色々とまずいだろ?
ヘタレとか言うんじゃないヘタレとか。

大体、人の姿に戻った時なんか上気した顔でこっちを見つめてきて
『もっと……』なんて言うから危うく俺の理性が飛ぶところだった。
だから俺はヘタレじゃない!

「うーん、体中がなんだか火照ってムズムズするにゃ…」
「ごめん……調子に乗りすぎた」
「責任……とってくれるかにゃ?」

そう言って、グッと顔を近づけて俺の目を見る黒歌。
うう、いつもと違って目が本気のような気がする……。
目が合わせられずに最大限に顔を逸らす。

「なーんて冗談にゃ♪」
「は?」
「ルドガーがお姉さんを虐めるから、お姉さんも仕返し、しただけにゃ」
「そ、そうか……」
「でも埋め合わせは今度必ずして貰うにゃ」

何やら面白そう
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ