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鎧虫戦記-バグレイダース-
第20話 頑張れば中国人でもかめ○め破が撃てる
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話に間が空いたことから、アスラがやせ我慢をしていることがわかる。

「本当にすいません」
「いいって。オレより早く豪さんを叩き起こして来い!いだっ!」

 ポンッ

アスラは自分の胸を押さえながら雨の胸を手の甲で叩いた。

「‥‥‥‥‥分かりました!」

雨はカマキリ型の方へ走って行った。

?何度来ても無駄なんだよォ!!?

ディーンは雨に向かって叫んだ。

 キィン!

『無駄じゃありません!!』
?!? 何だ??

ディーンの頭の中に雨の声が響いた。

 キィン!

『私はあなたを追い出して、絶対に豪さんを取り戻してみせます!!』

彼女の声はディーンの頭の中に響き渡っている。

?あああぁぁぁぁぁうるせェェェェェェェッ!!?

カマキリ型は頭を抱えてもだえ苦しんだ。

『私の能力、″精神会話《メンタルトーク》″で!!』

雨はディーンの心に叫んだ。


彼女の能力、″精神会話《メンタルトーク》″は俗に言うテレパシーだ。
だが、彼女の″超技術″は心のエネルギーの消費が高く、燃費が悪い。
ゆえに、今まで使わなかったのである。

ちなみに、心のエネルギーを使いすぎると思考力が無くなり
場合によっては戦闘どころではなくなるのだ。


『体のエネルギーは″鎧人″の状態なら気にしなくて良い。
 でも、心のエネルギーは消費してもすぐには回復しない。
 早く豪さんを起こさないと!!』

先の戦いで雨は体力をかなり使っている。
これと今までの経験から、能力を使える限界は‥‥‥‥‥約5分。

 キィン!
 
『豪さんッ!早く起きて!!』

ディーンはストレスで限界が来ているようだった。

?いい加減にしろッ!!?

 ズオッ!

カマキリ型の体内から半透明のエネルギー体が出て来た。

「えッ!?」

そのエネルギー体は人の腕のように見えた。

?お前もこっちに引きずり込んでやる!!?

 ズドッ!

「きゃあッ!」

雨の体内にその腕が入り込んだ。

 スルッ

彼女の身体から半透明の彼女が出て来た。

「うわわわッ!!はみ出てる!?」
?うるせぇ、早くこっちに来いッ!!?

 グイッ!

「きゃあああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

彼女はそのままカマキリ型の体内に引きずり込まれて行った。

 ガシャシャシャン!! 

彼女の換装が解けてしまった。

 ヒュウ〜〜〜〜〜〜〜〜ッ

雨の身体は何の抵抗もなくカマキリ型から落ちて行った。

「あああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!雨さんの身体がァァァァァァァァァァッ!!」

アスラは急いでそこへ向かおうとしたが、骨折の痛みで身体をうず
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