暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マブラヴ
0828話
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持論を口にするその軍人に対して、リトラスの怒声が言葉を遮った。
 周囲の他の軍人達も、口を開いた軍人へと苦々しい視線を向けている。
 階級を見る限り中佐でしかないんだが、よくこの状況で口を挟めるな。
 そうも思ったが、何故か周囲ではリトラス以外に口を開く様子は無い。相変わらず苦々しげな表情を浮かべてはいるのだが。
 そして、大将という地位にあるリトラスに怒鳴られたにも関わらず、先程口を開いた中佐は特に堪えた様子も無く……いや、笑みすら浮かべたまま、どこか小馬鹿にするような視線を向けてから頭を下げる。
 ……なるほど。
 一瞬混乱したが、すぐに納得する。恐らくあの中佐はアメリカの手の者なんだろう。
 オーストラリアの軍隊に何故あからさまなまでにアメリカの手先が入り込んでいるのかは分からないが。
 アメリカの手先だと分かりきっているのに、それを排除できない。これはアメリカがこの世界で突出しすぎている証拠だろう。
 だが、そうだな。一応その辺は話しておいた方がいいか?
 いや、ここでそれを口にすればアメリカを余計に刺激するだけだな。俺としてはこの世界のアメリカが戦術機を持ってきたとしても敵ではないが、土地を借りているオーストラリア政府に迷惑を掛ける訳にもいかないし。
 ただまぁ、今ので俺だけではなく通信でやり取りを聞いていたシャドウミラー幹部のアメリカに対する好感度が下がったのは事実だろう。

『アクセル、準備が整った。そちらに転移させるが、構わないか?』

 そんな風に考えていると、映像モニタに映し出されたコーネリアがそう声を掛けてくる。
 その言葉に頷き、先程の中佐の発言で微妙な雰囲気になっている周囲へと向かって口を開く。

「悪いが、ちょっと周囲から距離を取ってくれ。今からこのゲートの護衛としてシャドウミラーの戦力が転移してくる。……一応言っておくが、シャドウミラーの兵器は人型の機体もあれば、虫型の機体もある。くれぐれも早まって攻撃をしたりしないようにしてくれ。もしそうした場合は、こちらも相応の対処を取らざるを得なくなるからな」

 そう告げると、周囲の軍人や政治家達が一斉に距離を取る。
 何人かの軍人が部下に命令して少し離れた場所にある指揮車へと向かっているのは、恐らく戦術機に乗っているパイロット全員に対して絶対に攻撃しないように改めて命令する為だろう。
 そして、リュケイオスの周辺に光の繭が形成され……次の瞬間には、ゲートの近くには武装した量産型W30人に、メギロート、イルメヤが10機ずつ、シャドウ5機が姿を現していた。

『おおおおおおおおお』

 後ろから聞こえてくる複数のざわめき。
 まぁ、昨日ジョンが行っていたF-18Eの性能試験に参加していた者以外では、初めて転移という手段を見たのだから無理
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