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転生とらぶる
マブラヴ
0828話
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をシャドウミラーに提供したにしても、全く未知の戦力を呼び込もうというのだから無理もない。
 だが、この世界の住人は追い詰められているが故に何をしでかすか分からないという点もある。それを考えれば、俺がいない間にゲートを奪取なり占領なり、あるいは破壊なりをされる可能性が皆無とは言えないんだよな。
 特にどことは言わないが、BETAとの戦いが終わった後を見据えている国にしてみれば世界の力関係を一変させる俺達という存在は味方に出来れば頼もしいが、敵に回せば危険でしかない。
 あるいはオーストラリアに国家機能を移した国にしても、シャドウミラーの技術や戦力を得ればBETAに占領された自らの国を奪い返す事が可能だと判断するかもしれない。

『ふーん。……分かったわ。すぐにそっちに送るから少し待って。それでアクセルはどうするの? しばらくそっちにいる?』

 レモンの言葉を聞き、コーネリアが早速とばかりに周囲に指示している声を聞きながら首を横に振る。

「いや、一旦そっちに戻る。こっちの世界……」

 呟き、何故か思い浮かんだその言葉を口にする。

「そうだな、マブラヴ世界とでも名付けるか。ともあれ、マヴラヴ世界の情報やその他諸々を相談する必要があるしな」
『マブラヴ世界? また、妙な名前ね。BETA世界でもいいと思うんだけど……』

 そんなレモンの言葉に、背後で政治家や軍人達が思い切り首を横に振るう。
 まぁ、BETA世界だとBETAが主役の世界といったイメージが強いからな。それならまだ俺が口にした意味不明な世界の名前の方がまだいいのだろう。
 背後からは『地球で良くないか?』『いや、向こうからの情報だと他の世界にも地球があるらしい』『でもマブラヴってのはどういう意味なんだ?』『さあ? でもBETA世界よりはマシだろ?』『確かに』といった声が聞こえてきた。

『アクセル、準備が整った。取りあえず量産型Wが30人、メギロート10機、イルメヤ10機、シャドウ5機といったところだが、それで構わぬか?』

 背後からの声を聞いていると、映像モニタに映し出されたコーネリアがそう告げてくる。
 この世界の戦術機を考えればかなりの過剰戦力に近い気もするが、いざという時に手が足りなくなったりしたら目も当てられないしな。

「待って欲しい。その、出来ればこのゲートという装置の防衛に関しては我々に任せて貰いたい」

 突然背後から聞こえてきたそんな声。
 訝しげにそちらへと視線を向けると、そこでは軍人の1人がこちらへと小狡そうな視線を向けている。

「それに、大体異世界からの存在と交渉をするというのに、我が国だけで行うのはどうかと思うのだが。この件に関しては、1国だけではなく国連を通して……」
「黙れ!」

 得意げに自らの
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