暁 〜小説投稿サイト〜
ファイナルファンタジーT
30話 ≪自らの真意≫
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
「 ────それで、どうするのジタン。4つの場所を1つずつ、攻略して行くの?」


「1つは全て、全ては1つ……。この言葉通り、4ヵ所を1度に攻略するんだ」

 飛空艇のブリッジでガーネットの問いにジタンが答え、次いでビビが少し不安そうに問う。

「え、それってもしかして、いつもみたいにみんなと一緒に行くわけじゃないの?」

「あぁ、二組ずつ4つのグループに分かれて行動するのさ」

「二組ずつって……、あの人はどーするつもりっ?」

 意識を失い、船室に運び込まれた赤魔道士のマゥスンを気に掛けるエーコ。


「マゥスンの意識が戻るのを待ってる訳にもいかないしな……。オレ達はいつも通りにやるだけだし、目的地に着くまでに意識が戻れば、本人の意志と調子次第、かな。────行かせるとすれば、フライヤとサラマンダーに同行させようと思ってる」

「……なにそれ、エーコとは行かせてくれないわけっ?」

「いやほら、そこはやっぱり大人同士で、と言うか…… 」

「そーやってエーコを子供扱いするんだから! 村を出たあたしはもう一人前なのよっ!」

「……ジタンはクイナと一緒に行くそうだから、エーコはわたしと一緒に行きましょう?」

「へ? な、何でそうなるんだ? ガーネットは、オレと行くんじゃ……」

「誰もそんな事言ってないわ。……後はスタイナーとビビの組で決まりね。それぞれどこに降ろすかは、ジタンが決めてね?」

 ガーネットと二人きりで行きたかったジタンだが、決定に逆らう事が出来ず渋々承諾する。

「わ、分かったよ……。ここから一番近いポイントと言えば────"大地に囲まれし水の底にて守られる"って場所みたいだから、始めにガーネットとエーコに行ってもらおうと思うけど……、女の子二人だけで大丈夫か?」

「見くびらないでよねっ、エーコとガーネットには召喚獣が付いてるんだから! ジタンはせいぜいクイナの青魔法にほんろーされないことね! ビビはスタイナーの"おもり"みたいなものだし、サラマンダーはマイペースすぎるけどフライヤがしっかりしてるから安心よ! ────でも何考えてんだか分かんないあの人が一番安心できないし、今にもロウソクの火みたいに消えちゃいそうでほっとけないの! 別に、エーコはガーネットと一緒ならモンクないけど……!」

「どこ行くんだエーコ、様子見に行くつもりか?」

 ブリッジから出て行こうとするのをジタンが呼び止める。

「それくらい、いいでしょっ?」

「今はまだ行かない方がいいって、フライヤとサラマンダーに任せておこうぜ?」

「んもぅ何よジタンってば、エーコの気も知らないで……っ!」

「あ、待ってよエーコ……!」

 ビビが慌てた様子で後を追って行く。
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ