進撃のゴーレムV、咆哮する鴉
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ァンネルがそれぞれ積まれているが、打鉄弐式にはそのての装備はない。
「それでも危険なことに代わりはない」
「問題ない。ただこいつで狙撃するだけだから」
ロングレンジビームライフルをコールし右手に保持する。もっともこれは口実だが。
「嘘つき…」
「ん?」
「和也くんが狙撃だけで戦うわけがない。中距離戦が得意な和也くんが」
見透かされていたか。
「ならお前は、死ぬ覚悟ができているのか?」
「え…」
「絶対防御のない中、被弾したら怪我じゃ済まないんだぞ」
「………」
流石に押し黙る。
「俺自身、こいつ相手だとお前を守りながら戦えるほどの余裕はない。悪いが、ここは引いてくれ」
「……なら約束して。絶対に生きて帰るって」
やっと諦めてくれたみたいだ。
「当然だ。こんなところで死ぬ気などない」
「和也、そろそろ行くぞ。あまり戦況は芳しくないみたいだ」
最近の兼次はこういうことに凄く敏感になった。サイコフレームといいこいつはニュータイプに覚醒しているのか?
「ああ、わかってる」
所詮俺は強化人間だ。紛い物が本物にかなうわけがない。それでも、出来る限りのことは成し遂げてみせるさ。
兼次がスラスターを吹かせ、先行する。
「兼次、ここは2手に別れた方がいい」
思ったより戦場は広く分布していた。
「ああ、そのようだな。じゃあ俺は一夏の援護に向かう。あいつの機体にエネルギーの余裕があるとは思えない」
「わかった、なら俺はボーデヴィッヒの援護に向かう。あそこには3機の無人機がいるみたいだ。いくらボーデヴィッヒでも厳しいものがある」
「了解だ」
そしてそれぞれの戦場に向かう。
目標まで100mを切る。ここで俺はボーデヴィッヒに通信を繋ぐ。
「ボーデヴィッヒ、聞こえているか?」
『貴様は…黒鉄だな』
「そうだ。これから援護射撃をする。出来る限り射線を開けてくれ」
俺はロングレンジビームライフルをコールし構える。
『了解した。いつでも撃て』
ライフルを1機に向け、引き金を引く。銃口から高収束のメガ粒子ビームが照射され、ロックした無人機の胸部を貫通、コアを破壊する。
『ナイスアシストだ』
「次は10秒後だ。それまでは銃身の冷却で撃てない」
『了解だ』
無人機はまだこちらを狙ってこない。余裕をもって次弾発射を待てる。
銃身の排熱溝から蒸気が上がっている。
そして10秒経過、排熱が終わり蒸気が止まる。
「次撃つぞ」
さらに別の1機を捉え照射、頭部に命中。そのまま照射しながら火線を下げ胸部のコアを貫通させた。
「あと1機だ」
その時、最後
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