暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス ―蒼炎の大鴉―
進撃のゴーレムV、咆哮する鴉
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ーを展開し、エネルギーをチャージしていた。

長大な砲身のハイパーメガバズーカランチャーは二重のファンネルバリアに守られ、膨大なエネルギーを蓄えていた。

あまり俺にとっては良くない状況だ。12機の無人機は俺に集中砲火を浴びせてくる。

回避し、避けきれないものはリフレクタービットで防いでいるが、何発かは俺を掠めている。しかも何らかのジャマーを装備しているのか、絶対防御が働いていない。

この状況では反撃出来ない。

「兼次、まだか?」

「あと15秒だ」

日常ではあっという間の時間であっても一瞬で生死を分ける戦場では膨大な時間だ。

せめてファンネルバリアがあれば…。そうだ!

「兼次、ファンネルを5基貸してくれ」

「わかった」

ファンネルバリアを張っていた12基のファンネルのうち5基がこちらにくる。

ある程度接近すると俺に使用許可が下りる。

即座に自身の周囲に展開、ファンネルバリアを形成する。

雨の如く降り注ぐ荷電粒子ビームをファンネルバリアで弾き、耐え凌ぐ。そして15秒が経つ。

「和也、射線から離れろ!!」

即座にスラスターを最大噴射し横に大きく移動する。

直後に桁違いの範囲と威力のメガ粒子ビームが12機の無人機をまとめて焼き払った。

無人機のいた場所からいくらかのコアが落ちてくる。しかし、全て修復不能なほどに壊れていた。

「…なんとかなったか」

「勘弁してほしいぜ、こういうのはさ」

『黒鉄、坂上、聞こえているか?』

突如回線が繋がる。通信してきたのは織斑先生だった。

「聞こえています。どうしたんです?」

『今学園の各地で無人機と交戦中だ。援護に行ってくれ』

まだいたのか…。

「無人機は残り何機ですか?」

『9機だ』

「わかりました。では迎撃に向かいます」

そう答えると通信が切れる。

「どうやらまだ9機いるらしい。俺と兼次はこのまま迎撃に向かう」

俺はこの時、兼次と2人だけで行くつもりだった。

「私も行く」

簪がそう言ってきた。

「なら私も行くわ」

続く楯無さん。

だが…

「いや、ここは俺たちだけで行く。こいつらの性能を相手にまともにやりあえるのはデルタカイとHi-νだけだ」

「でも…」

「こいつらは絶対防御を無効化するジャマーを装備していた。最悪死ぬことだってありえる。俺は出来る限り犠牲者を出したくない」

簪を死なせるわけにはいかない。

「それは和也くんだって同じ」

そう反論してくる。

「打鉄弐式には防御兵装が積まれていない。被弾そのものが危険なんだ」

デルタカイにはリフレクタービット、Hi-νにはフィンフ
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